そんな施設は、間もなく開業から1年を迎える。西山氏は地域から寄せられる反響について「エミテラス所沢だけでなく、駅ビルのグランエミオ所沢も当社が携わっているのですが、合わせて店舗数は約260店舗の規模になります。『ここでお買い物ができて便利になった』『所沢がすごく発展している』という声をいただいています」と明かした。所沢市としても人口が右肩上がりの状況で「その盛り上がりの一員になれれば」とも同氏は言う。
さらに、今後に向けて想いも語った。住商アーバン開発は、エミテラス所沢以外にもかつてPREMIERが開催されたテラスモール湘南など全国各地で商業施設を展開中。同社は「この街を、また来たくなる空間に。」というスローガンを掲げており、西山氏は「単に買い物の利便性だけを提供するのではなく、また来たくなる憩いの場になっていきたい」と話す。開業して間もない新しい施設であるが「所沢の一員として認めてもらえるよう精進したい」と地域に根差した運営へ気持ちを新たにするとともに、現場に立つ担当者としての思いも語った。

西山さん(中央)と優勝したZETHREE ISHIKAWA.EXE © 3×3.EXE PREMIER
「わたしは『初めてのアルバイトがエミテラスだった』『バスケの試合をやりにきた』『小さい頃ここの屋上でよく遊んだ』など、所沢のまちやエミテラスで過ごした瞬間が、地域の皆さんの思い出の1ページになれたら光栄だなという思いで運営しています」
まだ先の話だが、来年もエミテラス所沢での開催を期待したい。今夏の盛り上がりがあっただけに、来夏はもっと賑わう空間ができるのではないだろうか。余談だが、約1,000席ある1階のフードホールは、地元の有名店や和洋中、アジアンフードからスイーツまで充実しているなど、こだわりも感じられた。確かに「また来たくなる空間」と思わせてくれた、所沢での一日だった。

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[写真]=Nobuhiro Fukami



















