戸田中央のチーム力と福田監督の戦略
今シーズン、日本のエース・後藤希友投手がトヨタレッドテリアーズから移籍したことで、一躍話題となった戸田中央。時を同じくして、前半戦の東地区で頭一つ抜けた試合展開を見せていた。今や、後藤投手に注目が集まる戸田中央。実は、上位から下位まで走攻守三拍子そろった選手をスタメンに配しているのである。 くわえて、若手からベテランまで福田監督のソフトボールイズムが浸透したチーム力がある。そうやって現在の好成績を生み出しているのである。

リエントリー使いの魔術師・福田五志監督(戸田中央)-Journal-ONE撮影
福田監督のリエントリー哲学
「(リエントリーを使いこなすには)まだまだ選手が足りないね(笑)」と笑いながら話し始めた福田監督。彼は、トヨタ自動車で13シーズン、戸田中央で4シーズン指揮を執る日本ソフトボール界屈指の名将である。その名将が語るリエントリーの妙は?
「もちろん得点を取るために、代走や代打、守備固めなどに選手を起用しています。そこには、そこでチャンスを掴んでほしい。そしてレギュラーへの道を歩んで欲しいという期待も込めているのですよ」と、活躍の場としてもリエントリーを使いこなすことが重要だと教えてくれた。

橋爪ひかり選手(戸田中央)はリエントリー起用で信頼を得てレギュラーに定着した-Journal-ONE撮影
観戦の楽しみ方
このリエントリー、テレビ中継では少し分かりづらいところがある。そして、解説者や実況アナウンサーがこの作戦に深く触れることもなかなか見ることが出来ない。しかし、各チームの監督が繰り広げるリエントリーを駆使した攻防を、ぜひスタジアムで観戦しながら楽しんで欲しい。

















