増田と後藤の継投策
先発は、初戦のマレーシア戦で3回をパーフェクトに抑えた増田投手。彼女は、昨シーズンのJDリーグ東地区で最多勝利投手賞を獲得。そして、今シーズンも東地区で唯一の防御率0点台(0.64)を達成。この抜群の安定感を買われ、この重要な一戦の先発マウンドに上がる。
しかし2回、無死から連続安打で走者を背負うと、マウンドを後藤投手(戸田中央)を譲る。その後藤投手は、適時打を浴びて1点を先制されるも、その後はチャイニーズタイペイ打線を無失点に抑えて味方の反撃を待った

ここ一番の場面で結果が求められる日本のエース・後藤(戸田中央)‐Journal-ONE撮影
藤森のサヨナラ3点本塁打
その打線は、相手の好守備に阻まれつつも4回裏、2死二塁から大川茉由選手(ホンダリヴェルタ)の中前適時打で同点に追い付く。そして、7回裏2死一、二塁の場面でTOP代表初選出の藤森捺未選手(日立)が左中間にサヨナラ3点本塁打を放ち、強豪・チャイニーズタイペイを下して連勝。

台湾戦で値千金の本塁打を放った藤森(日立)‐Journal-ONE撮影
香港戦で快勝
チャイニーズタイペイとの激闘を制した女子ソフトボール日本代表。彼女らは、同日に香港代表とも対戦。そして、サヨナラ勝ちの波に乗った打線が、二桁10安打を放って16-0と快勝して連勝を5に伸ばした。
大会ベスト4を目指す韓国との対戦
タイ戦での圧倒的勝利
7月17日のタイ戦でも16安打16得点と打線が爆発。投げては、前日のチャイニーズタイペイ戦で悔しい思いをした増田投手。彼女が4回を零封してリベンジを果たした。
強化を図る韓国代表との対戦
さらにこの日、JDリーグとの交流でチーム強化を図っている韓国と対戦した女子ソフトボール日本代表。アジアカップ直前、韓国の鎮川ナショナルトレーニングセンターにJDリーグ・伊予銀行ヴェールズを招いて強化合宿を行った韓国国家代表チームは、今大会でベスト4を目指している。

鎭川NTCでの韓国代表と伊予銀行ヴェールズの強化合宿-Journal-ONE撮影
韓国代表の成長と日本代表の圧倒
初の日本人監督・九門篤志監督就任から一年。そして、大きく成長を遂げている韓国代表。今回は、3番のチュ・ヒョジュ(JU HYOJU)選手の二塁打など5安打を放ち、女子ソフトボール日本代表から今大会最多の2得点を奪ってみせた。

日本から得点を挙げたチュ・ヒョジュ(JU HYOJU)‐Journal-ONE撮影
日本代表の打線爆発
今大会最大の好敵手・中国も撃破
中国戦での猛攻
7月18日、最大のライバルと目されていた中国。この対戦で、昨年JDリーグのビックカメラ高崎でプレーしていたWei Yuchen(ウェイ・ユ チェン)投手を相手に、日本代表は初回から毎回得点を重ね、5点を奪取。そして、16安打10得点の猛攻で圧倒した。
継投策で中国打線を封じる
一方、投手陣は坂本(日立)から勝股、増田、後藤と登録投手を小刻みに起用する継投策を展開。被安打2に抑え、中国打線を完璧に封じ込めた。

大一番の中国戦で先発好投した坂本(日立)‐Journal-ONE撮影
インド戦で圧倒的勝利
7月19日の予選ラウンド最終戦で。ここでは、格下のインド代表相手にも一切の油断はなかった。初回に一挙14得点を挙げた日本代表は、14安打16得点で3イニングで試合を決め、予選ラウンドを9戦全勝の首位で締めくくった。
ロサンゼルスオリンピックに続く道
W杯予選ラウンド出場権獲得
アジアカップを制した女子ソフトボール日本代表。彼女らは、2026年に開催される“第18回WBSC女子ソフトボールワールドカップ・グループステージ(以下、W杯予選ラウンド)”への出場権を獲得したことになる。
アジアカップ優勝の戦略的意義
「アジアカップで優勝を果たせば、アメリカやヨーロッパの優勝チームと違うラウンドで戦うことになる。そのため、アジアカップで優勝する意義は大きい」と、大会前の強化合宿で話していたのは矢端信介ハイパフォーマンスディレクターだ。
























