アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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谷口淳、現役ラストゲームでMVP-吉川哲彦撮影

谷口淳、現役ラストゲームでMVP-吉川哲彦撮影

優勝・昇格にホームの後押し

そして、この人物にも触れておきたい。2002年に一般社団法人の運営で誕生した横浜EXは、2012年に旧リーグ・NBDLに参戦しているが、現在ゼネラルマネージャーを務める石田剛規は、そのNBDL参戦以来13年にわたって在籍。

かつて選手として活躍し、引退後はヘッドコーチを経て、昨シーズンから現職にある。横浜EXのプロクラブとしての歴史を全て間近に見てきた、クラブの象徴とも呼ぶべき人物だ。

コート内外で先頭に立ってきた石田GMにとって、戦績と運営の両面で結果を残し、B2の舞台に戻ることができたのはこの上ない喜びだ。B2昇格とB3優勝について、石田GMは以下のように語っている。

13年在籍する石田剛規GM- 横浜エクセレンス提供

13年在籍する石田剛規GM- 横浜エクセレンス提供

「報われたという気持ちも大きいですし、皆さんからの期待が大きいことを感じていたので、なかなか叶えられなかったことに責任を感じた部分もありましたが、ようやくこのチームが達成してくれて誇らしく思います。ここまで我慢強く応援し続けてくれた方々に感謝したいと思います」

過去2シーズンはアウェーの地でプレーオフに臨み、目標を達成することができなかった。様々な面で有利に働くホーム開催を目指し、「ホームコートアドバンテージを取りたいということはずっと意識してきた」という石田GM。

今回プレーオフ全試合をホームで開催できたことを受けて「今回のプレーオフで“ホームの力”というものを感じる試合が多く、プロクラブとしての成長を実感しています。我々はまだ完璧なクラブ、完璧なチームではないですが、足りない部分はホームの声援が埋めてくれて、本当に助けられました」と、特にファンの応援の熱量に感謝。

「我々のホームで昇格と優勝をつかみ取ることができたのは、クラブにとって良い一歩」と今後への好感触も得ている。

ネットカットをする石田剛規GM(写真提供:横浜エクセレンス)

ネットカットをする石田剛規GM(写真提供:横浜エクセレンス)

昇格達成にライバルの存在

プレーオフに臨むにあたっては、あるライバルクラブの存在も大きな意味を持った。横浜EXに次ぐ成績でレギュラーシーズン2位に入った“東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(以下、TUBC)”は、NBDL時代から石田GMと苦楽をともにした宮田諭を筆頭に、かつて横浜EXに在籍したことのある選手・スタッフが多い。

順当にいけばそのTUBCと横浜EXがファイナルで激突すると考えられた中、TUBCは東京Zに敗れてクォーターファイナル敗退というまさかの結果に終わったが、その前に横浜EXはレギュラーシーズン最終節でTUBCと対戦し、連敗を喫していた。接戦の連続だったプレーオフは、TUBC戦の経験が活きたというのが石田GMの考えだ。

「あの連敗が、『プレーオフモードに入らないといけない』ということを気づかせてくれました。それに、TUBCがファイナルに勝ち上がってくることを予想された方も多いと思いますが、プレーオフは何が起こるかわからないということを我々も今回痛感しました」

「そこを乗り越えることができたのも、TUBCが危機感を与えてくれたからですし、そのクラブにエクセレンスに在籍していた人が多いというのは縁を感じることでもありました。今回は私たちがチャンスをつかむことができましたが、次はTUBCが躍進する番だということを想像しています」

ブースターをバックに記念撮影-吉川哲彦撮影

ブースターをバックに記念撮影-吉川哲彦撮影

横浜には、Bリーグ発足からの9シーズン全てをB1リーグで過ごしてきた“横浜ビー・コルセアーズ”がある。2022-23シーズンには河村勇輝(NBA:シカゴ・ブルズ)を擁してベスト4進出を果たすなど、横浜EXの一歩先を行くクラブだ。

しかし、ハード・ソフトの両面が充実してきている横浜EXにも、明るい未来が期待できる。“横浜DeNAベイスターズ”(NPB)”や、“横浜F・マリノス”(Jリーグ)”など、他競技の人気スポーツチームもひしめく大都市・横浜において、横浜EXはその仲間入りを果たすことができるか。

■記者プロフィール
吉川 哲彦
2000年に日本初のプロバスケットボールチームとして誕生した新潟アルビレックスBBの密着取材で、フリーライターとしての活動を開始。以後、バスケットを専門に現在はBリーグ(B1~B3)、Wリーグ、3x3など多くのカテゴリーを欲張っているため、特に秋から春にかけては毎週末が取材で埋まる一方、2016年のBリーグのスタート以降は原稿執筆のため自宅に引きこもる時間も増え、体重が20キロ増えたことに悩んでいる。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/Akhk_Yskw
アクセス
横浜武道館
  • 東海道新幹線 JR新横浜駅-地下鉄(17分)-関内駅-徒歩6分
Journal-ONE記者 | 吉川哲彦 バスケットを専門に現在はBリーグ(B1~B3)、Wリーグ、3x3などを取材
取材・文:
吉川 哲彦( 日本 )
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