四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

全日本総合選手権1回戦で決勝本塁打を放った柴田(NEC)-Journal-ONE撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
三塁コーチャーズボックスで選手を鼓舞する溝江監督-Journal-ONE撮影

三塁コーチャーズボックスで選手を鼓舞する溝江監督-Journal-ONE撮影

いよいよ再開した試合は0-0での3回表、山梨学院大学から攻撃から始まった。

NECプラットフォームズレッドファルコンズのマウンドには左腕・大塲亜莉菜が上り、テンポの良い投球で山梨学院大学打線を5回まで打者一巡、パーフェクトに抑える。

「早くに攻略したい」と話していたNECプラットフォームズレッドファルコンズだったが、3回、4回と安打と四球で走者を出すものの、山梨学院大学の先発・手塚心彩(東海大山形高)を捕まえきれない。

岩木山からの強い風が吹き下ろし始めた試合終盤、NECプラットフォームズレッドファルコンズのベンチからは「我慢して!」と、守る選手たちを鼓舞する声が飛んだ。

JDリーガー相手に好投を見せた山梨学院大学の先発・手塚心彩-Journal-ONE撮影

JDリーガー相手に好投を見せた山梨学院大学の先発・手塚心彩-Journal-ONE撮影

膠着した展開を一発で吹き飛ばす

膠着状態が続いた6回表、山梨学院大学は1番・須藤里咲(市立太田高)が絶妙なバント安打を放ち、この日初めての走者を出した。しかし、続く2番・山下実莉(東海学園高)の打席で果敢に盗塁を仕掛けるも、離塁が早くアウトとなり得点のチャンスを逸する。

するとその裏、NECプラットフォームズレッドファルコンズの先頭・柴田日菜乃が、左中間フェンス奥に飛び込むソロ本塁打を放ち遂に先制した。今シーズン、JDリーグで本塁打0の柴田が放った値千金弾に、溝江監督も西山麗コーチも「風!風!」と笑いながら殊勲の柴田を迎え入れた。

柴田日菜乃が値千金の決勝本塁打を放つ-Journal-ONE撮影

柴田日菜乃が値千金の決勝本塁打を放つ-Journal-ONE撮影

投げては、最後までマウンドを守った大塲が最終回に内野安打を許したものの、被安打2、無四球と完璧な投球を見せて、難しいサスペンデッドとなったトーナメント初戦を勝利に導いた。

山梨学院大を零封したNEC先発の大塲-Journal-ONE撮影

山梨学院大を零封したNEC先発の大塲-Journal-ONE撮影

故郷凱旋の1勝に安堵

「難しい試合展開、厳しいグラウンドコンディションの中、まずは1勝できて良かった」と溝江監督は試合を振り返る。

「顔見知りの関係者が多い弘前市ソフトボール協会の皆さんが、本当にグラウンド整備を頑張ってくれた。応援に来てくれた母校(八戸聖ウルスラ学院高)の後輩たちも整備に参加してくれて有難い」と、改めて懸命に動いた舞台裏に敬意を表した。

右から故郷に錦を飾った溝江監督、西山コーチ、栗田コーチのNEC首脳陣-Journal-ONE撮影

右から故郷に錦を飾った溝江監督、西山コーチ、栗田コーチのNEC首脳陣-Journal-ONE撮影

弘前での観戦ついでにと、「この地域のオススメはリンゴもありますが、“嶽きみ”というとトウモロコシです」と、青森県弘前市の岩木山麓にある嶽高原で栽培されるフルーツのような甘さを誇る地元の名産品を紹介してくれた溝江監督。

津軽弁で「とうもろこし」を意味する「きみ」を冠したブランド野菜。岩木山総合運動公園野球場に続く県道沿いには、直販している農園やお土産屋が並んでいる。

弘前の名産品、果物のような糖度が人気の”嶽きみ”-Journal-ONE撮影

弘前の名産品、果物のような糖度が人気の”嶽きみ”-Journal-ONE撮影

遠く県外から足を運んだNECプラットフォームズレッドファルコンズのファンも、「青森県は初めて。当然、応援がメインですが観光も楽しみたいです」と明日の2回戦までの間に、弘前を堪能したいと話していた。

アクセス

岩木山総合公園野球場

  • 住所
    青森県弘前市百沢裾野195−1
  • TEL
    0172-83-2311
  • アクセス
    東北新幹線 青森駅 - 奥羽本線(45分)- 弘前駅 - 弘南バス(48分)- 清水湖 - 徒歩5分
  • その他
jone_logo
取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn