アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影
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Click here to read English article.日本の歴史や文化を学んだことのある外国人ならば、三重県伊勢市にある伊勢神宮のことを一度は耳にしたことがあるでしょう。 日本人の心のふるさとであり、日本で最も格式の高い神社である伊勢神宮。日本の歴史、文化、そして日本人にとって極めて重要なこの美しい伊勢の地には、毎年多くの人々が訪れます。 多くの日本人の心を魅了するこの聖地を、日本へ旅行する折りには、是非とも訪れるべき場所のひとつです。

ここでは、二見興玉神社と伊勢神宮を訪れるべき理由と、最も素晴らしい体験が出来るコースをご紹介していきます。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

二見興玉神社と伊勢神宮を訪れるべき理由

伊勢神宮いせじんぐう(皇大神宮)は、日本の最高神である天照大御神あまてらすおおみかみをお祀りする、日本で最も重要な神社です。天照大御神あまてらすおおみかみは2000年以上にわたって、日本人の守護神として内宮にお祀りされています。

20年に一度、社殿を新しくして、大御神にお遷り願う神事(式年遷宮しきねんせんぐう)があるなど、常に清らかな空間が保たれている場所なのです。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

古来、伊勢神宮いせじんぐう参拝の折りには、二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃの海で身を清めてから参拝するのが習わしとなっています。二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃもまた、導きの神である猿田彦大神をお祀りし、波間はるか700mの海中にお鎮まりになられる霊岩・興玉神石がある神聖なる地なのです。 さらに神々しいのは、海面から突き出た2つの岩・夫婦岩めおといわです。5本の縄を絡めたしめ縄で結ばれていて、仲の良い夫婦のように見えることからその名で呼ばれています。身を清め、自然を愛でることができる平和でスピリチュアルな場所です。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

今回私は、二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃ伊勢神宮いせじんぐうを巡る2日間のツアーに参加し、古の参拝者たちの足取りを追う旅をしました。 ただ観光地を訪れるだけではできない感動的な体験と、知ることのできない貴重なお話を聞くことができました。

二見興玉神社と夫婦岩

旅は、日本の伝統的な建物が立ち並ぶ小さな町、二見から始まります。 駅から歩いてすぐのところにある旅館 “岩戸館” にチェックイン。直ぐに夕日を見るためにビーチに出てみると、とても素晴らしい景色に出会えました。二見の美しい自然は、息をのむほどの景観でした!古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

日が暮れてから、風情ある提灯を受け取り、二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃでの夜の浜参宮はまさんぐうに参加しました。普段、夜間の参拝が出来ない二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃで、特別な参拝をすることができました。 静かな夜の暗闇の中で、提灯に照らされた二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃへお参りした後、海辺を歩くと心が落ち着きます。冬至前後の満月の夜(10月~1月頃)に訪れれば、岩間から昇る満月を見ることが出来ます。これは見逃せない風景ですよ!古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃでは、浜参宮はまさんぐうをすることができました。今回の儀式では穢れけがれ祓ってはらって身を清めるだけでなく、願い事を短冊に書いて神様に祈りを捧げることもできました。 一緒に参拝した日本人の方から、「これだけ近くで、ひとりひとりに時間を掛けて丁寧にお祓いおはらいをしていただける参拝は珍しいですよ。」と教えていただきました。参拝の後は、地域のお料理が食べられる “松風軒しょうふうけん” に向かいました。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

地元食材を使った日本食が自慢の松風軒

二見でおすすめのレストランは、地元の食材を丁寧に調理した料理を提供する日本料理店 ”松風軒しょうふうけん” です。伊勢神宮いせじんぐうの神々へのお供え物には、古来より地元産の塩や貝類など、同様の食材が使われているものもあるとのこと。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

その二見の塩をまぶした季節の天ぷらは確かに美味しかったです。私のようなビーガンでも、事前にお店の方に伝えておくと、食事をアレンジしてくれるのは有り難いですよね。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

二見興玉神社への参拝に便利な宿・岩戸館に泊まる

夕食後はホテルに戻り、眠りに就きました。岩戸館には男女別々の大浴場があり、寝る前に旅の疲れを癒すには最適です。布団と畳のある伝統的な和室は、快適でとても暖かかったです。そして、地元の方にオススメしていただいた、日の出を見るために朝6時に起き、海岸へと向かうことにしました。岩戸館の素晴らしいところは、神社や夫婦岩めおといわから歩いて数分のところにあるため、日の出の直前に寝床から出れば、楽に日の出が見られるというところです。

この岩戸館、素敵なご家族が経営されているんです。ご主人に話を聞くと、彼らがこの旅館と二見の地域をいかに大切にしているかが良く分かります。二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃお祓いおはらいに出かけ、朝から宿泊されたお客様を神社にご案内。ブログには毎日日の出の写真も載せていて大忙しです。「二見興玉神社ふたみおきたまじんじゃは、二見の海や太陽、夫婦岩めおといわに感動し、感謝の気持ちや安らぎを感じる自分自身に帰る場所です。」と、ご主人が二見の素晴らしさについて話してくれました。そして、「自然の中に安らぎや美しさを見出すことが神道の本質であり、それがとても身近に感じられる素晴らしい場所である。」とも付け加えてくれました。古式ゆかしい参拝の旅で二見興玉神社から伊勢神宮を巡る-Journal-ONE撮影

■記者プロフィール
アレックス・グレイ
英国、リバプール近郊生まれ。日本のライフスタイル並びに旅行記者。日本文学を通じて日本に興味を持ち、夏目漱石、東野圭吾、吉本ばなななどの作品を好む。日本のライフスタイル・文化などのメディアサイト「Guidable.co」の編集長として、外国人向けに日本での生活に関する記事を執筆・編集。趣味はヨガと静寂の中で平和を感じること。好きな日本食は油揚げ。
アクセス

伊勢神宮(お伊勢さん)

  • 住所
    三重県伊勢市宇治館町1 (内宮)
  • TEL
    0596-24-1111(神宮司庁)
  • アクセス
    ① 東京駅 - 東海道新幹線「のぞみ」 約100分 - 名古屋駅 - JR快速「みえ」 約90分 - 伊勢市駅 - バス(三重交通) 約15分 - 内宮 - 徒歩 約1分 / 伊勢市駅 - 徒歩 約10分 - 外宮
    ② 大阪駅 - 東海道本線快速 約60分 - 亀山駅 - JR関西本線 約40分 - 伊勢市駅 - バス(三重交通) 約15分 - 内宮 - 徒歩 約1分 / 伊勢市駅 - 徒歩 約10分 - 外宮 
  • その他
    【参拝時間】季節により異なる※要確認(祈祷受付:08:30~16:00) 【定休日】年中無休 【その他】内宮と外宮共に駐車場有り※要確認
取材・文:
アレックス・グレイ( イギリス )
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