
すっかり10番に定着したSO李‐斉藤健仁撮影
しかし残り20分弱、ジャパンは果敢にアタックをし続けたものの、マイボールラインアウトが乱れたり、ボールを継続できず、相手の粘りのディフェンスの前に決定機を作ることができず、そのまま14-18でノーサイドを迎えた。
前半、ペナルティが多く、PG(ペナルティゴール)の3点しか取れなかったことや、終盤、もう1本トライを取れなかったことは大きな課題となったが、組織ディフェンスが機能し、後半はコーチと選手が一体となって修正し、強豪相手にクロスゲームに持ち込めたことは、悔しい敗戦となったものの、大きな収穫になったことは間違いない。
2年後のワールドカップを控え、試合ごとに成長、進化を続けるラグビー日本代表
オーストラリア出身で、日本代表を率いて母国との初の対戦となったエディー・ジョーンズHCは「(惜敗して)悔しかった」と2度も言った上で、「日本代表が世界のトップチームに対しても戦えるようになった。あらゆるエリアで渡り合うことができるようになった。12ヶ月前にはそれができなかったが、今はできる。私たちは勇敢な若い選手のグループ。彼らは今、ともに成長している」と手応えを口にした。
この試合で90キャップを迎えたNO8(ナンバーエイト)”リーチ マイケル”も「勝たないといけない試合だった。選手1人1人もコーチも、自分たちの可能性が見えてきた。ファンの方々にも日本代表の可能性を見せられた」と悔しそうな表情を見せた。

90キャップとなったNO8リーチ‐斉藤健仁撮影
2年目を迎えて毎試合ごと、成長・進化している姿を示しているエディー・ジャパン。11月1日(土)には、イングランドの”ウェンブリー・スタジアム”で、世界ランキング1位の”スプリングボクス”こと、南アフリカ代表にチャレンジし、8日(日)は敵地で、ランキング2位のアイルランド代表と激突する。
ジョーンズHCは「オーストラリア代表戦の後半に見せたようなプレーを南アフリカ戦では80分間通して発揮したい。このチームは(ワールドカップで南アフリカを下した)2015年よりも優れたチームだと思う。選手はさらに成長する可能性を秘めている。私たちには素晴らしいチャンスが訪れている。勝利を信じて欧州へ向かう」と前を向いた。

試合後に笑顔を見せるジョーンズHC‐斉藤健仁撮影
パシフィック・ネーションズ・カップの後、ジョーンズHCは「(世界的強豪である)オーストラリアか、南アフリカか、アイルランドに勝ちたい」と話していた。ラグビー日本代表は2019年ワールドカップ以来となる世界的強豪から歴史的勝利を挙げて、12月に組み合わせ抽選が控えている2年後のワールドカップに向け、大きな弾みをつけたい。

来年こそはホームで強豪に勝利したい!‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表 11月のスケジュール
・11月1日(土)ラグビー日本代表 vs. 南アフリカ代表(1位)
@ウェンブリー・スタジアム (イングランド)
・11月8日(土)ラグビー日本代表 vs. アイルランド代表(3位)
@アビバ・スタジアム(アイルランド)
・11月15日(土)ラグビー日本代表 vs. ウェールズ代表(12位)
@プリンシパリティ・スタジアム(ウェールズ)
・11月22日(土)ラグビー日本代表 vs. ジョージア代表(11位)
@ミヘイル・メスヒ・スタジアム(ジョージア)

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