最終日の13日(月・祝)の最終日にはスカッシュ界のレジェンド”潮木仁”さんとスカッシュ愛好家でビジネス作家の”越川慎司”さんがトークベントを行った。さらに決勝前には”桜仁会”による和太鼓パフォーマンスも行われて、元”日向坂46″の”佐々木美玲”さんもゲスト出演し、優勝者へのプレゼンターも務めた。

(C)Greetings|男女のファイナリスト 中央が渡邉さん 左が姫子さん 右が佐々木さん
日本人選手は上位進出できずも、スカッシュの魅力は発信
世界トップ選手のプレーに大きな声援
大会自体は、日本勢は上位に進出することができず、男子のエースで優勝が期待された世界ランキング53位の机龍之介選手は残念ながら準々決勝で敗退。それでも世界トップ選手同士の対戦に、ワンプレーごとに大きな声援が送られるなど盛り上がりを見せた。結果、男子はイングランド出身の21歳サミュエル・オズボーン選手、女子はインド出身のジョシュナ・チナッパ選手が優勝を飾った。

(C)Greetings |男子決勝 左が優勝したイングランドの選手
選手たちの声から伝わるスカッシュの魅力
「大会を盛り上げるためも、もっと日本人選手に強くなってもらわないとね。スカッシュが日本で人気スポーツとして認められていくためには、日本人選手のレベルを上げることも大事なのはわかっています。もっと発破をかけます!」(渡邊祥広さん)。
ただ、準々決勝に進出した女子のトップ選手の1人である”杉本梨沙”選手は「(三角広場のコートは天井が)吹き抜けのガラスのコートでプレーができて楽しかったです。スカッシュは、いろんなショットもあるし、相手を動かすなどの戦術的な部分やダイナミックな動きを楽しんでほしい」と話した。
また、2023年の全日本選手権を制した女子の若手のホープである20歳の”緑川あかり”選手は「(2回戦で敗退し新宿でプレーできず)めちゃくちゃ悔しかった。ただ、スカッシュの魅力は(外が)熱すぎても寒すぎても室内なので安心してプレーできるところです」と言えば、男子のトップ選手の”林尚輝”選手も「僕も新宿でプレーできなかったが、日本で全面ガラスコートで試合があることはなかなかない。今回はスカッシュを知らない人にも見てもらえたかな」と声を弾ませた。

林選手(左)と緑川選手(右)‐斉藤健仁撮影
スカッシュ全日本選手権は11月13日から開催
次なる舞台は横浜での全日本選手権
無事に大会を終えて、渡邊祥広さんは「本当に楽しかったですね。都心の真ん中でスカッシュの国際大会が開催でき、たくさんの方に足を運んで、会場で観戦していただき、日本のスカッシュの歴史を1つ前進させることができた。やっぱり、スカッシュを知らない、やったことがない一般の人が、競技だけでなくイベントを通じてスカッシュを知ってもらう機会になったことがうれしかったですね」とホッとした表情を見せた。
「2028年まで走り続けていきたい」と語気を強めた渡邊祥広さん。スカッシュ界最大のチャンスである2028年ロス五輪まで、今大会を4年は続けていく方向だ。開催規模を年々大きくして「(女子のトッププロである渡邉)聡美選手も出場できるような大会へと成長させていきたい」と意気込んだ。
なお、スカッシュの日本一を決める全日本選手権は、11月13日(木)~16日(日)に『Greetings Squash Yokohama』(13~15日)と”トレッサ横浜”(15・16日)と横浜で開催される。
スカッシュに興味がある、一度見てみたいというスポーツファンの皆さん。一度、観戦してみてはいかがだろうか。

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