守備への意識と冷静さが鍵
打撃好調の山内選手だが、プレーオフを勝ち切るポイントは守備。「守備での意識を大事にしたい」と話す。
昨年のダイヤモンドシリーズを振り返った山内選手。「ロースコアの試合展開における失点をいかに防ぐかが重要だと痛感した」と続ける。
「リードはもちろんですが、アンラッキーのヒットが続いて流れが傾きかけた時が大事」。とにかく、「落ち着いて守り切ることに集中する」ことに焦点を置くと話した。
山内選手が口にするのは、昨年の苦い経験から得た守備へ意識だった。一方で、打撃については「あまり意識をせずに、今のままで入っていく」と、プレーオフへ向けた抱負を語ってくれた。

失点を防ぐ守備でも山内(日立)の役割は大きい‐Journal-ONE撮影
未来を見据えた投資ができたリーグ戦
日立サンディーバは、東地区のディフェンディングチャンピオンとして開幕を迎えた。しかし、その地位に留まることなく、開幕投手にルーキーの奥野心投手を起用した村山監督。
その後も、選手起用や打順の入れ替え、戦術など多彩な戦いを見せた日立サンディーバ。さらに高みを目指して様々なチャレンジを続けていった。
「頻度には差があっても、全ての選手にチャンスを与えられたリーグ戦でした。良い投資ができたと思っています」と話す村山監督。
何年も先を見据えたチーム作りを行ったリーグ戦。それでも、しっかりとプレーオフへ向けて照準を合わせて来た。ここに、日立サンディーバの強さが見て取れる。

新人ながら開幕戦で完投勝利した奥野(日立)-Journal-ONE撮影
プレーオフへの自信と誓い
たしかに、日立サンディーバが展開する“超攻撃的ソフトボール”は脅威だ。「投打がかみ合った時の日立を相手にするのは、どのチームも嫌だと思います」と、村山監督もその戦いに自信を見せる。すでに、その戦い方は相手チームが強く警戒する存在となっている。
「うちのチームは、投手も野手も選手ひとりひとりに任されている役割が異なります。全ての選手が力を合わせ、プレーオフでは最高の日立をお見せします」
村山監督は、1週間後に迫った大舞台へと準備すべく、プレーオフでの健闘を誓って高崎を後にした。11月8日(土)、日立サンディーバは西地区3位の伊予銀行ヴェールズと対戦する。ワイルドカードからのプレーオフ、日立サンディーバがどういった戦いを見せてくれるか注目だ。























