
中軸の須藤はシュアな打撃にパワーも併せ持つ-Journal-ONE撮影
若手投手が意識改革で台頭
加えて、「シーズン中も、ボディケアやメンタルケアに心を配り続けてくれた」と話す永吉監督。その成果は、「選手のパフォーマンスが上昇した」とのことだ。
確かに、期待の山下千世投手は全日本総合やリーグ後半戦で活躍。同じ左腕の堀脇千晴投手も、リーグ最終戦で初勝利を挙げて結果を出した。若手の意識改革が、チームをより高みに押し上げていることが良く分かる。

後半戦で圧巻の投球を見せた山下(豊田織機)-Journal-ONE撮影
これらを総じて、「プロとしてチームの勝利に貢献する活躍を見せてくれた」と表現。今シーズンのV字復活は、こういった意識改革によるものだったのだ。
長く期待を寄せていた若手が、成長して目覚ましい活躍を見せて掴んだプレーオフの切符。これは、チームの絶対的エースであるダラス・エスコベド投手の負担も間違いなく軽減させている。

豊田織機の絶対的エース、エスコベド‐Journal-ONE撮影
強化合宿と勝負への準備
加えて、「強化合宿では、これまで以上に選手たちを追い込んだ」と永吉監督が振り返る。春の鹿児島県指宿市、夏の弘前市で行う恒例の強化合宿。そこで、フィジカルやスタミナ強化に取り組んだ選手たち。その成果もプレーオフ進出を果たした大きな要因だと教えてくれた。
「本当によく選手たちがついてきてくれた」と、選手たちを称賛する永吉監督。しかし、「リーグ戦の最後で、強化した貯金が尽きてしまった」ことへの対策にも頭を巡らせているという。
創立100周年とプレーオフ必勝宣言
「来年は、豊田織機が創立100周年を迎えます」と、記念すべき年への決意を見せる永吉監督。「今シーズン、良い結果を出して会社の記念すべき年に弾みを付けたい」と力も入る。
皇后杯全日本総合に続き、JDリーグでの二冠達成なるか。必勝を期した永吉監督が、2週間でどういった調整を行いプレーオフに現れるのか。リニューアルした豊田織機の戦いぶりに注目だ。

会社創設100周年に華を添えるか永吉ベガの挑戦-Journal-ONE撮影
地元開催で挑むプレーオフ2ndステージ
豊田織機シャイニングベガが登場するのは、11月9日(日)のプレーオフ2ndステージだ。対戦相手は、西地区3位・伊予銀行ヴェールズとワイルドカード・日立サンディーバの勝者。
豊田織機にとっては、連戦となる相手チームのスタミナ面を突きたいところ。また、地元・愛知県で試合ができる地の利も活かしたい。
日ごろのサポートに報いる勝利を届けたいと、永吉監督。「地元なので、一人でも多くのファンに応援して欲しい」と、大応援団に期待を寄せる。「選手たちと、会社を周ってお願いします」と笑顔を見せて球場を後にした。


















