
ファンに手を振りながら帰路につくチームバス‐小野寺俊明撮影
地元の日立が快勝!スタンドが盛り上がる
さて、試合である。この日の第2試合は日立サンディーバと大垣ミナモの対戦。ここまで日立は13勝8敗1分。East Leagueで、3位と5位にそれぞれ2.5ゲーム差の4位である。プレーオフ進出には、3位までに入るか、4位でWest Leagueの4位の勝率を上回る必要がある。残りは7試合、ここから負けられない戦いが続く。一方、対戦相手のミナモは0勝22敗と未勝利。日立としては絶対落とせない試合である。
ちなみに日立の本拠地は、JRで2駅隣りの『戸塚駅』近くにある日立製作所の横浜事業所にあり、保土ヶ谷はまさに地元。ベンチのある3塁側は多くの観客が詰めかけていた。また、応援団もブラスバンドが入り、生演奏を披露する。

多くのファンが入った日立の3塁側スタンド‐小野寺俊明撮影
その応援団に押されるように、日立は初回に藤森捺未選手の先頭打者ホームランで先制すると、四死球やバッテリーエラーに安打を絡め、一挙5点を奪う。さらに、5回には笠原朱里選手がレフトへ2ランを放ち、日立が7-0として試合の大勢は決した。その後、3点を返されるも、日立は7-3で勝利。翌日には4位争いを演じるデンソーとの大一番を控えており、勢いのつく勝利となった。

試合は7-3で日立の勝利-小野寺俊明撮影
ホームの後押しを受け、プレーオフ進出
試合が終わると、選手たちは軟式野球場に移動し、応援に来ていた観客との交流を行った。家族や友人と談笑したり、職場の上司や同僚と記念撮影。さらにはファンにサインと、選手たちを囲む笑顔の輪があちこちにできていた。

サインに応じる山内早織選手(日立)-小野寺俊明撮影
そして翌13日(祝)、日立はデンソーに劇的な逆転勝ちをする。0-5のビハインドから3本の本塁打などで追いつくと、延長9回にサヨナラ勝ち。4位争いの直接対決を制すると、14日(火)には土曜の試合で、降雨のためノーゲームとなっていた太陽誘電との対戦を1-0で辛勝。保土ヶ谷での試合を3連勝で締めくくったが、プレーオフ進出をかけた大事な3連戦を、ホームで戦えたことはチームにとっても心強かったに違いない。

多くの地元ファンが選手と記念撮影-小野寺俊明撮影
その後、日立は翌週も連勝を飾り、Eastの4位を決めるとともにWestの4位を上回り、プレーオフ進出を決めた。ワイルドカードからの進出となった日立は、11月8日(土)、名古屋の”パロマ瑞穂野球場”でファーストステージを戦う。対戦相手はWest3位の”伊予銀行 ヴェールズ”。目指すは4位からの下剋上だ。

≫「X」アカウント
https://twitter.com/onoderanano
























