なお、大神監督はこの約束事をチーム全体で共有している。加えて、選手の判断が一致することで、終盤の「あと1本」に強くなる。結果として、接戦を勝ち切る土台が整う。どうだろう、ラスト2分の選択を意識して見ると、狙いが見えてくるはずだ。

ゴール下の攻防も試合の勝敗を左右する-トヨタ自動車アンテロープス
アンテロープスが「初心者に優しい」理由
まず、連鎖がシンプルで視覚的に理解しやすい点が挙げられる。さらに、ハイペースの展開は体感として楽しい。つまり、知識が少なくても面白さが伝わる。
なお、選手の振る舞いが明朗で、役割が見えやすいことも利点だ。加えて、攻守の切り替えが速いため、試合のリズムが途切れない。だからこそ、初観戦の導入に適している。初めての観戦なら、アンテロープス戦を選んで欲しい。間違いない。
エピローグ―アンテロープスは「走る思想」の代表
結論として、アンテロープスは「走る思想」の代表である。まず、守って奪い、そして走る。さらに、広げて決める。つまり、女子バスケットボールの本質的な面白さを最短距離で届けるチームだ。
なお、大神監督の創造的な作戦、山本のゲームメイク、平下の多彩な攻撃。他にも見どころに尽きない選手たちが、その思想を40分間維持できるかどうか。加えて、今季のテーマ「あと1本」を詰められるかどうか。それが、今季のアンテロープスを語る最大のテーマである。現地で、この思想の持続を目撃して欲しい。

ぜひアンテロープスの応援へ行こう-トヨタ自動車アンテロープス
■記者プロフィール

編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。













