四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)
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自分はツーハンド(シュートを両手を使って打つこと)ですが、ワンハンドが推奨されています。ワンハンドにしかできないプレーがあるとか、体の使い方的にはワンハンドの方がいいとか、怪我の予防とかリスクが少ないとか言われることが多いです。ディフェンスする選手の身長を考慮すれば、「打点の高いワンハンドの方が良い」と言うわけですね。

しかし、ツーハンドでもプレーの幅は広げられます。練習すれば「ツーハンドでもできる」ということを証明したい気持ちが強いです。

WNBA挑戦で得た新たな気づき

―― WNBA、オリンピックなど、世界で戦うことで得たものは何でしょうか?

山本選手:WNBAで言うと、バスケのスキルはもちろん。加えて、バスケットに対する姿勢だったり、取り組み方とかプレー一つ一つの熱量というのをすごく肌で感じました。ですから、プレーというよりも気持ちの面ですごく収穫があったかなと思います。

ただ単にスプリントするとか、走ってピック行けとかいう単純な1つのことでも、それを全力で表現します。つまり、基礎的なプレーがどれだけ大事かということを、WNBAの選手は分かっているのです。

そういう基礎的な動き、どんなに小さいことでも全力を出してやる。それを、トップレベルの選手でも大事に、熱量を持ってやっていたことが印象的でした。その部分は、日本に帰ってきても大事にしてプレーしています。

一緒にバスケに励んだ姉の存在感

―― 山本選手はお姉さんも、バスケットボールのトップアスリートです(山本加奈子選手・ミツウロコ)。お姉さんは山本選手にとってどんな存在ですか?

山本選手:そうですね。自分がバスケを始めるきっかけになったのが姉です。ずっと一緒にバスケをしてきた姉は、本当に能力の高い選手で身長も高いです。

能力のない自分が、練習量や努力で頑張る。何とか姉に追いつこうと、自分に負けずにやり続ける。結果、自分に負けずにやり続ける大切さを学びました。

お姉さんの存在が山本選手をさらに強くしたという-Journal-ONE撮影

――お姉さんも、あるインタビュー記事で同じようなことを話していました。

山本選手:お互いに同じことを思っていたのですね(笑)。姉が昭和学院高校で、自分が桜花学園高校に入学した時には対戦をしていました。

ポジションが一緒で、マッチアップをよくしていたので、当時は凄く嫌でしたね。先生にも、「お姉ちゃんに負けるなよ」と、毎回ハッパかけられていました。

—— 対戦した中で、思い出に残っていることはありますか?

山本選手:姉が3年生で、自分が1年生の時の、ウインターカップ準決勝ですね。結局、その試合が姉の引退試合になってしまいました。

自分たちにとっても大きな試合でしたので、勝っても何か凄く複雑な思いでした。そんな大舞台で対戦できる機会は滅多にないだけに、とても印象に残っています。

バスケットボールに取り組む子供たちへ|山本麻衣選手が伝えたいこと

日本屈指のバスケットボールプレーヤーである山本麻衣選手。その山本選手に憧れ、バスケットボールに励む子供たちも多くいます。

独占インタビューという折角の機会、山本選手に憧れ、トッププレーヤーを目指す子供たちへアドバイスをお願いしました。

女子アスリートならではのプレーが見られるWリーグ-トヨタ自動車アンテロープス提供

仲間と一緒に成長できるバスケットボール

―― 今後バスケを始めるような子供達に向けてメッセージをお願いします。

山本選手:自分はバスケット始める前、友達と遊ぶことがあまり得意ではありませんでした。それが、バスケットボールクラブに入り、友達ができました。

また、バスケットボールはメンバーとコミュニケーションを取らなければなりません。それで、自然に人と話すことができるようになりました。コミュニケーションが上手くなりましたし、性格もフレンドリーになりました。

そして、1人では頑張れないことも、仲間がいるから自分も頑張ろうって思えるようになりました。仲間と一緒に成長できますし、自分の価値も高めていけるのがバスケットボールだと思います。

ですから、遊びのひとつとしてでも良いので、みんなで友達と楽しく、始めてみたら良いかなと思います。

励みになった言葉と小柄な選手へのメッセージ

―― 子どもの頃の山本選手が、励みになった言葉はありますか?

山本選手:試合出られない時期に、母から「腐らずにやり続けなさい」と言われていました。

その言葉を信じて、自分のやるべきことをずっと続けてきました。その結果が、今に繋がっているのかなと思っています。

アクセス
トヨタ自動車 葵体育館
  • 東海道新幹線 名古屋駅 - 地下鉄東山線(7分)- 新栄駅 - 徒歩6分
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