今では能登にゆかりがある学生を含めた約50人(1年生が約半数)が集う大きな会に。「第6次産業化というところでも、このサークルが気になっている学生も多いと聞きますね」と今後の活動にも期待が高まります。
現地の方との交流も
この能登復興支援有志の会は臨時的な活動ではありますが、チャリティイベントやマルシェにも参加。今年3月に初めて調査で能登を訪れた廣松さんは「現地の人とワークショップ形式で、今の現状や能登でずっと暮らしてきた方の話を聞きました。とても良い経験になりましたね」と話しました。
この収穫祭ではそんな現地で繋がりを持った方々の商品数多く販売。そして学生たちが一から制作したという『サツマイモスプレッド』もおススメ商品なんだそうです。教授の提案で作られた ”サツマイモスプレッド“ は石川県産のさつま芋をふんだんに使用。
「ジャムに似たとろみがあるので、パンはもちろんヨーグルトに入れていただくと美味しく食べられます」と教えてくれた廣松さん。

能登にゆかりがある学生たちの実家の商品を販売-Journal-ONE撮影
能登の良さを伝えたい
改めて、廣松さんがサークルに入った理由について聞いてみました。「大学1、2年生の時に福島県の原子力発電所で避難区域になった特定地域の復興支援インターンシップに参加しました。日本はすごく地震が多いので、自分の身にいつ何が起こるか分からないなと改めて考えたんです」
「そしてこの活動がきっかけで能登に行きましたが現地は “こんなに素敵な景色があるんだ” 。 “こんなに美味しい食べ物があるんだ” ということを知ることができました。そういう経験から、遠くからでも被災地を応援できる機会があるのは良いなと思ったんです」
「日本の伝統的なものや、今まで続いてきたものは今後も長く続いて欲しいと思いましたね。東京に住んでいても現地の商品を購入することで応援になることはたくさんあると思います」
さらに「今能登は復興期という時期にあたってきているので、現地に行って直接応援することも増えていくと思います。しかし、こういった身近なイベントから興味を持っていただいて、色々な人に能登の良さを伝えていきたいなと考えています」と廣松さんの能登への熱い想いを聞くことができました。
醸造科学科統一本部
毎年大人気の農大味噌

収穫祭と言えば人気商品の味噌-Journal-ONE撮影
農大の収穫祭と言えば、毎年朝一から並ばないとゲットできないほどの人気商品があります。それは醸造科学科統一本部が販売している味噌。人気商品の1つである味噌の秘密を木下 愛優さん【3年生】に聞いてみました。
「ここでは農大卒業生からいただいたものや、学生が一から作っている味噌を販売しています。時間をかけて作ったものが毎年完売するので、とても嬉しいです」
ラベルが貼ってある農大学生が仕込んだ味噌は、学年が上がってすぐの5月頃から制作を始めるそう。「醸造科学科にとって収穫祭は1番の見せ所だと思っています。収穫祭のために約半年かけて準備をしてきたので、この日をとても楽しみにしてきました」と笑顔で話した。

今年も人気ぶりは変わらずだーJournal-ONE撮影
毎年作る量は5トン
まず味噌を作るためには企業さんの場所を借ります。そこから蒸した大豆を潰して塩を加え、それを味噌樽に詰め込みます。そして踏み潰しという作業で空気を抜いて、熟成させるのですが、この作業を全て学生が行うそうです。 何より驚きなのが、収穫祭のために毎年5トンの味噌を制作しているということ。
その量が3日間の収穫祭で完売になるのですから、その人気ぶりが良く分かりますね。

農大生が仕込んだ「農味噌」-Journal-ONE撮影
微生物の力はすごい
木下さんに醸造に興味を持ったきっかけを聞いてみました。「私は食品観点からではなく、環境分野の観点から醸造に興味を持ちました。食品に使われている微生物を環境面で応用するということに感心したんです」 と話した。
環境分野とはどんなことか具体的に教えてもらうと。「例えば生ゴミを微生物の力を借りて堆肥化にすること。更に熱して二酸化炭素排出を減らすために微生物を使うということを聞いてすごいなと思ったんです」と教えてもらった。





















