早稲田大学としては、天理大学戦で見せたような激しいタックル、そしてスクラムでプレッシャーをかけたい。BK(バックス)にはSO服部、FB矢崎を筆頭に、WTB(ウィング)田中健想(2年)ら走力のある選手が揃っている。スペースを作ることができればトライを奪うことができるだろう。
帝京大学は接点の強さ、タックルが武器。加えて、アタックではPR森山、1年のLO(ロック)アントニオ・フィシプナ、NO8(ナンバーエイト)カイサ・ダウナカマカマ(3年)といった強いボールキャリーを中心に相手を崩していきたい。
帝京大学が勝利し、5連覇に王手をかけるのか。それとも早稲田大学が対抗戦のリベンジを果たすのか。さらには、昨シーズンの大学選手権決勝のリベンジも果たし、今シーズンも決勝に進むのか。大学ラグビー注目の一戦である。

帝京大学FWの要・PR森山-斉藤健仁撮影
戦い方が整理された明治大学、京都産業大学は12度目のチャレンジ
第2試合は明治大学に京都産業大学がチャレンジする。夏の練習試合は明治大学が67-24(40分×3本)で勝利している。
明治大学は対抗戦の終盤から、粘り強いディフェンスを見せた。その中心となるキャプテンCTB(センター)平翔太(4年)に注目だ。さらには、FB竹之下仁吾(3年)、WTB白井瑛人(2年)ら、空中戦に強い選手がバックスリーに揃っている。そのため、ハイボールキックでゲームを組み立てる戦術だ。
そして相手ゴール前では、副キャプテンFL(フランカー)利川桐生、HO西野帆平(ともに4年)らが、武器であるモールで仕留めるという形が機能。準決勝でも強みを前面に押し出して戦いたい。
一方、京都産業大学は2試合連続逆転勝利の勢いをぶつけたい。キャプテンFL伊藤森心、NO8シオネ・ポルテレ(ともに4年)を中心にFW(フォワード)はまとまりがある。伝統的に強いスクラム、モールで真っ向勝負を挑む。BKはSH髙木、SO奈須のハーフ団を中心にゲームをコントロールしたい。
今回で京都産業大学の準決勝進出は5季連続12度目となる。これまで超えられなかった準決勝の壁を破り、初の大学ラグビー日本一を決める舞台への進出を目指す。
大学ラグビー日本一へ。準決勝に勝利し、1月11日(日)の決勝に進む2校はどこになるのか。正月の風物詩を大いに楽しんでほしい!

トライを挙げる明治大学WTB白井-斉藤健仁撮影
大学ラグビー準決勝のカード(東京・国立競技場)
・12:25 早稲田大学 vs. 帝京大学
・14:45 明治大学 vs. 京都産業大学

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