また、平日開催を増やすことで連戦を減らすこともできる。当面は土日の試合開催もまだ多いとはいえ、これを減らしていくことで選手の体への負担とケガの減少につなげる意図もある。発表の会見に出席したアルバルクのテーブス海は「土日の連戦は体がきついので個人的にはすごくうれしい」と語った。

アルバルク東京の小酒部泰暉(左)とテーブス海-永塚和志撮影
戦況への変化と“力比べ”の色合い
ここ数年のBリーグはチーム間の戦力差が縮まったこともあって、土日の同一カードが1勝1敗で終わることが多い。さらにいえば、大型の連勝を記録するチームも総じて少なくなっている印象が強い。しかし、平日開催が増え同じチームとの2連戦が少くなることで、戦況にも影響が及ぶ可能性もあるのではないか。
この点について、今月末からのFIBAワールドカップ・アジア予選・ウインドウ2の男子日本代表候補にもなっている琉球の佐土原遼がこのように話している。
「土曜日の試合後にどこのチームも対策をします。(土曜日に)負けたチームはできていなかったことによりフォーカスして準備をするので、勝ったチームが日曜日にあたふたすることもあります。平日の試合が増えるとなるとそうした対策の時間もないので『力比べ』になると思いますし、もしかしたら連勝が(より長く)続くチームもあるかもしれないです」

琉球ゴールデンキングスの佐土原遼(左)と脇真大-永塚和志撮影
B.革新と新リーグ構造の全体像
エクスパンション型リーグへの移行
NBAに次ぐリーグ、と記した。具体的にはこれまでとは何が変わってくるのか。
再編は競技力の強化、経営力の向上、社会性の3つの軸に沿った「B.革新」に基づくものだ。これにより、これまであったカテゴリー間の昇降格が廃止。クラブの経営力に基づいた拡張(エクスパンション)型のリーグとなる。
Bリーグではこれまでも各カテゴリーへ参入するためには「ライセンス」と呼ばれる資格を取得する必要があったが、プレミアへの参入のためには売上12億円以上、平均入場者数4000人以上、収容人数5000人以上のアリーナの確保などの要件を満たすことがライセンス交付の条件となっていた。
Bプレミア開始後もライセンスの継続資格審査は毎年行われることとなっており、リーグの設定する入場者数や売上高基準に達しない場合は上限5000万円の罰金が課され、3シーズン連続で未達の場合は降格となる。
また、より戦力を均衡させるためにBプレミアでは「ドラフト」(第1回は先月29日に開催された)と、選手の年俸総額の上限を原則8億円、下限を5億円とする「サラリーキャップ」制が導入されている。
Bプレミアの26チーム
Bプレミアの2026-27参入クラブはすでに以下の26チームに決定している:
<東地区>
・レバンガ北海道
・仙台89ers
・秋田ノーザンハピネッツ
・茨城ロボッツ
・宇都宮ブレックス
・群馬クレインサンダーズ
・アルティーリ千葉
・千葉ジェッツ
・アルバルク東京
・サンロッカーズ渋谷
・川崎ブレイブサンダース
・横浜ビー・コルセアーズ
・富山グラウジーズ
<西地区>
・信州ブレイブウォリアーズ
・三遠ネオフェニックス
・シーホース三河
・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
・滋賀レイクス
・京都ハンナリーズ
・大阪エヴェッサ
・神戸ストークス
・島根スサノオマジック
・広島ドラゴンフライズ
・佐賀バルーナーズ
・長崎ヴェルカ
・琉球ゴールデンキングス
B.ONE・B.NEXT創設とリーグの未来
今シーズンまでの「B2」は「B.ONE(Bワン)」となり、初年度は25チームが、「B3」は「B.NEXT(Bネクスト)」となり同3チームが所属する。
Bワンの開幕戦も同じく9月22日に行われ、アスティとくしまでホームの徳島ガンバロウズが横浜エクセレンスを迎え撃つこととなっている。
Bリーグの夢は大きい。ビジョンは壮大でリーグをスポーツの枠を超えた産業とし、地域と国を盛り上げる。その結果、日本の社会に欠かせないものとすることを目標としている。B.革新によってその口火を切る。
B.革新とはいわば、Bリーグをバスケットボールという競技以上のものにするとしていい。平日の試合開催が増えることで集客の苦戦が懸念される。しかし、試合という「商品」の発展だけではその懸念は現実を見ることになるかもしれない。
同リーグでは「世界一型破りなライブスポーツ・エンタメ」を謳う。そのため、競技以外の部分でも人々を惹きつけることを目標としている。競技とエンターテイメントの相乗効果。これにより、リーグの魅力や社会における存在感を増幅させることが期待される。

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