6月1日の結果(日立10-1東海理化)
日立サンディーバ先発は、エース・坂本実桜。初回の東海理化チェリーブロッサムズの上位打線を打たせて取る投球で三者凡退。対する東海理化先発の田畑七海も緩急を上手く使う投球で、四球を一つ出したものの強力・日立打線に的を絞らせずに無失点の立ち上がりを見せる。
試合は、坂本が東海理化打線を三者三振に切って取れば、田畑も強力・日立打線に走者は許すもホームを踏ませぬ丁寧な投球が続く。3回表2死から東海理化・元川環に両チーム初安打が出て流れを掴みかけたが、ここを無失点で切り抜けた日立が試合を動かしていった。
3回裏、先頭の杉浦穂華が絶妙なバント安打で出塁すると、すかさず二盗。2死ながら三塁に走者を進めた場面で2番・保谷蓮が粘った末に中越えに先制の本塁打を放ち、日立が2点をリードした。
追い付きたい東海理化は4回表、先頭の井上瑞樹が右前安打で出塁すると、犠打で得点圏に走者を送り4番の吉田奈々、5番・宇田朱里に期待をかける。しかし、ここでギアを上げた坂本が連続三振に切って取り、東海理化反撃のムードを断ち切った。
その後、両チーム共に走者を出すが、日立・坂本、東海理化・田畑の投げ合いが再び続いた5回裏、日立は先頭の森山が中前へ安打を放つと杉浦がすかさず犠打で二塁へ走者を送る。さらに四球を絡めて2死一、二塁となった場面で打席には先制本塁打を放った保谷が入った。
保谷の放った打球は三遊間を襲う強いゴロに。一塁へ微妙なタイミングの送球となる中、この送球がショートバウンドとなり一塁手が後逸。この間に一気に二者が生還した日立が、思わぬ形で追加点をあげて試合の流れを一気に引き寄せる。
さらに6回裏、日立はこの回マウンドを継いだ東海理化・安藤くるみの立ち上がりを攻め、4つの四死球で1点を追加すると、たまらず東海理化は左腕・伊藤加奈を無死満塁のピンチでマウンドに送った。何とか抑えたい伊藤だったが、日立が送った二刀流の代打・田内愛絵里が右中間へ満塁本塁打を放ち4点。その後、代打・小島あみにも適時三塁打が出るなど打者一巡の猛攻でこの5点を奪い日立が試合を決めた。
大量10得点の援護をもらった日立・坂本は、最終回に貝沼晴香に一発を許すも東海理化の反撃を1点に止めて完投勝利。磐田ラウンドでの交流戦を快勝した日立が、前年東地区王者の貫禄を見せた。-JDリーグ試合結果へ