6月7日の結果(ホンダ12-9日本精工)
本拠地・滋賀県は高島市での初開催となった地元ラウンド。日本精工ブレイブベアリーズは今季初の3連勝をかけて、東地区3位のホンダリヴェルタとの交流戦に臨んだ。
先制したのは1回表のホンダ。日本精工先発の鈴木りりかの立ち上がりを攻め、塚本蛍が左中間フェンスを越える先頭打者本塁打で先制すると、1死から大川茉由の二塁打、秋豆朱音の左前安打で追加点のチャンスを作る。ここで川畑瞳も左前適時打で3連打と攻撃の手を緩めない。
日本精工は鈴木から和田凛に緊急リリーフするが、バッテリーエラーで三塁走者が生還すると、渡邉瑞貴、安山涼香の連打、さらに打者一巡して塚本が押し出しの四球を選んで一挙6点。和田が1死も取れずに小栗巳緒乃にマウンドを譲ると、犠飛で7点目を入れたホンダが長かった1回表の攻撃を終え、圧倒的に有利な展開で守備についていった。
7点と初回から大きなビハインドを背負った日本精工だが、駆け付けた大応援団の声援を背に反撃に転じる。先頭の伊藤美紅がホンダ先発のアリー・カーダの速球を捉え、左越に先頭打者本塁打を打ち返して1点を返すと、さらに2死から4番のベイリー・ハンプヒルも打った瞬間確信する超特大の本塁打を左中間深くに打ち込んで2点目。まだ5点差と得点差は大きいが、満員の日本精工スタンドの熱気に試合の流れは日本精工に傾いていった。
2回表に小栗がホンダ打線を三者凡退に抑える好投を見せるとその裏、日本精工は先頭の谷輪詞音が四球で出塁すると、失策も絡め1死一、三塁として9番のアリシア・ピーターズも四球、1死満で先頭打者本塁打を放った伊藤に打席を回した。
このチャンスに伊藤は詰まりながらも中前にボールを運ぶ適時打で1点を返すと、バッテリーエラーで三塁走者が生還。さらに1死二、三塁と繋がるチャンスはカーダ連続奪三振の力投で潰えたものの、序盤2回を終わり7-4と点の取り合いとなった。
3回表、小栗が再び三者凡退でホンダ打線を抑えるとその裏、日本精工は4番・ハンプヒルが四球で出塁。代走に於保伊吹を起用するとすかさず盗塁を命じた小野洋平監督の采配で無死2塁とさらに得点のチャンスを作る。この勢いに乗った岡本采子が右中間に適時三塁打を放ちこの回も得点し、ついに2点差まで詰め寄り桒原伊代が死球で出塁したところで、ホンダはカーダを諦めマウンドにジェイリン・フォードを送った。
1死後、小泉向日葵が四球を選んで満塁。2死となって当たっている伊藤が追い込まれながらもジャストミートした打球がフォードの腹部を直撃する強襲適時打を放ち、ついに1点差まで迫った日本精工だったが同点、逆転のピンチをフォードが抑えきると今度はホンダに試合の流れが傾いていった。
するとホンダは4回表、1死から2番・吉田彩夏の左越二塁打と失策で1死一、二塁と1回以来の走者を出すと、4番・山口未葵がしぶとく左前に落として二塁走者を還すと、続く川畑がレフトフェンスをライナーで越える技ありの3点本塁打。この回4点を奪うと、フォードも4回、5回との日本精工の攻撃を三人で切って取りホンダ有利の試合展開に代わっていった。
日本精工・小栗は走者を背負うもこれ以上の得点は許さないと力投するが、6回2死二塁から渡邉の中前適時打で1点を追加したホンダ。それでも最終回、日本精工は先頭・ハンプヒルが中前安打で出塁して最後の粘りが始まる。1死から幸内保乃香の四球、岡崎仁美の右越安打と代打起用が成功して満塁のチャンスを作ると、ここから押し出しで1点を返す。さらに2死満塁から先頭打者本塁打の伊藤が中前2点適時打で3点差とすると、2死一、三塁と本塁打で同点の場面まで詰め寄った日本精工。しかし最後はフォードの渾身チェンジアップでホンダが打ち合いを制して勝利した。-JDリーグ試合結果へ