
1回表からトヨタレッドテリアーズはSHIONOGIレインボーストークスの三輪さくらを早々に攻略していく。1番・石川恭子が四球、続く伊波菜々がしたバントは悪送球となりセーフに。無死一、二塁で3番・鎌田優希も内野安打で出塁し、無死満塁といきなり好機を作り出した。
昨年リーグ最多の勝ち星を誇る好投手・三輪は、トヨタの猛攻にその歯車が狂い始める。連続四球で押し出しとすると、切石結女が右中間へ満塁本塁打を放ちさらに4点を追加したトヨタ。走者一掃後も、小林楓が切石に続き左越えソロ本塁打を放つなど、初回一挙の7得点で子投手・三輪を攻略した。
2回からSHIONOGIは、中邨花菜をマウンドに送り再び試合を作りに入るが、トヨタは1死から山田が死球、続く島仲と切石も四球を選びこの回も1死満塁を作ると、前の打席に本塁打を放った小林が中前適時打を放ち1点を追加した。さらに満塁で大量失点のピンチとなる中、中邨が二者連続三振で凌ぎ最少失点で切り抜ける。
なんとか1点ずつ取り返したいSHIONOGIだったが、トヨタの先発メーガン・ファライモを前に1回は三者凡退。2回も2死から失策で出塁するも得点には至らず。
さらにトヨタは3回表、先頭の石川が四球、続く伊波が左前安打を放ちチャンスメイク。1死二、三塁から4番・山田が中越えの2点二塁打、続く1死二塁から島仲も中前適時打と中軸が期待に応えて攻撃の手を緩めない。島仲は5回にも上位打線が作ったチャンスに左越適時二塁打で応えるなど、打線が効果的に得点を重ねたトヨタが計15得点を挙げて試合を決した。
投げては、3回から成瀬結衣、6回から丸本真菜と継投を見せたトヨタは、それぞれが持ち味を発揮する好投を見せSHIONOGI打線を零封。最終回に登板した石堂紗雪が見逃し三振で試合を締めて快勝した。-JDリーグ試合結果へ
- 小牧市民球場
- 東海道新幹線 名古屋駅 - JR中央本線(23分)- 春日井駅 - 名鉄バス(18分)- 高根停留所 - 徒歩(10分)

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )
この記事に関連する人物

笠原 朱里
女子ソフトボール ”JDリーグに所属している ”日立サンディーバ” の選手。加入1年目にして数多くの活躍により、2024シーズン東地区の新人賞・野手部門に選出。これからさらに注目度が高まる選手だ。



村山 修次
女子ソフトボール ”JDリーグ” に所属している ”日立サンディーバ” の監督。2021年にコーチから監督に就任した。現役時代は東海大相模高在学中に”センバツ”高校野球大会で優勝(2000年)、進学した東海大在学中にも全日本大学野球選手権で優勝(2001年)。社会人野球の日立製作所に進み、都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権でも活躍した。

吉村啓
1976年生まれ、沖縄県中頭郡北谷町出身。妻と娘3人の5人家族。 男子ソフトボールの強豪・平林金属の初代主将、監督として長く活躍。平林金属ソフトボール部監督在籍18年で、日本リーグ決勝トーナメント優勝6回、2020日本リーグトーナメント優勝、全日本クラブ選手権優勝6回、全日本総合選手権優勝5回、国民体育大会優勝2回と輝かしい実績を挙げる。 男子U19日本代表アシスタントコーチ(世界男子ジュニア選手権優勝)、男子TOP日本代表アシスタントコーチ(W杯準優勝)、同ヘッドコーチなど、日本代表経験も豊富。 特技は料理、現在は群馬県の魅力を発見しようと時間を見つけて県内を散策中。
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