SGホールディングスギャラクシースターズの先発はキャスリン・サンダーコック。対するトヨタレッドテリアーズはメーガン・ファライモと、両外国人右腕が先発登板。なかなか攻略が難しい戦前の予想どおり、お互い力強い速球を投げ合う熱い投手戦を繰り広げた。

 

3回表、予想外の展開でトヨタが先制に成功する。2死から石川恭子、伊波菜々が安打で出塁して一、三塁と先制のチャンスを作る。するとこの場面でトヨタが仕掛けた作戦は重盗だった。この盗塁が野手の失策を誘う間に三塁走者が本塁に生還し、トヨタが欲しかった1点を先に取ることに成功した。

 

1点を追うSGHだが、ファライモの力のある速球と巧みな変化球を前になかなか出塁することができない。トヨタも先制点を取った後は、安打で走者を出すことができても後続がサンダーコックに打ち取られ打線を繋げられない時間が続く。

 

両投手とも打たせて取る投球で、リズム良く試合が進んだ5回表、トヨタは無死から野口芽生が左前安打で出塁すると、犠打と内野ゴロで三塁まで走者を進めた。しかし、ここはサンダーコックが踏ん張り味方の援護を待った。

 

何とか得点の切っ掛けを掴みたいSGHだったが、ファライモは6回までに被安打1、奪三振6の圧巻の投球を披露。最終回も好投を続けるファライモから出塁をすることができずに自慢の打線が沈黙。中盤の1点を足でもぎ取ったトヨタが、ファライモの力投で逃げ切り西地区の投手成績トップとなる12勝目で完封勝利を挙げた。-JDリーグ試合結果へ