11月1日の結果(ホンダ 5-3 戸田中央)
雨天順延で舞台変更、注目の一戦
雨天順延により場所を変更して行われた一戦で、戸田メディックス埼玉の後藤友希とホンダリヴェルタのアリー・カーダが先発マウンドに上がった。
初回から両軍が激しく動く
東地区の強者同士のレギュラーシーズン最終カードは、序盤から一瞬も目が離せない展開となった。1回表、ホンダは3番・大川茉由が放った右前安打を右翼手・山口みどりが後逸。
右線際の打球だったため、カバーが間に合わず、その間に打った大川が本塁まで一気に生還。初回にランニング本塁打という、なかなか見られない得点でリードを奪った。
戸田中央がすぐさま逆転に成功
追いかける戸田中央は1回裏、先頭の中川彩音が右前安打で出塁し反撃開始。すぐさま盗塁を仕掛けた中川は、送球が逸れて外野に転がる間に三塁まで到達。無死一塁から鈴木鮎美も四球を選ぶと、盗塁で二塁へ。
ここで打席に3番・山口みどりを迎えると、逆方向へ弾き返し、左越えの3点本塁打で3-1と逆転に成功。先ほどの失策を取り返す活躍で、戸田中央の打撃力を見せつけた。
ホンダが粘りの攻撃で同点に
逆転を許したホンダは2回表、無死から四球で吉田彩夏が出塁。続く菱谷香実が三遊間への内野安打で繋ぐと、ダブルスチールで二、三塁にチャンスを広げた。
しかし、安山涼香の投ゴロで飛び出した三塁走者が挟まれると、なんとか三塁ベースに帰塁。ところが、三塁への進塁を狙っていた二塁走者が間でタッチアウトになると、そのプレーの隙をみて三塁走者が本塁めがけて走り込む。
戸田中央の野手も冷静な判断で本塁に送球し、間一髪タッチアウトとなり、このプレーで2死をとってホンダの攻撃を凌いだ。
打者の安山は二塁に残ると、テンポラリー走者で菱谷が入った。そして、続く堀内香瑚の中前適時打で1点を返すと、打った堀内も二塁に到達。本塁のクロスプレーがアウトだったのではないかという抗議が野手から出る中、その隙を見て三塁を狙って大きくリード。
そこで、これを見た捕手・深沢未花が二塁に素早く牽制。しかし、これが悪送球となり堀内も本塁まで一気に生還。2点を獲得し、再び3-3とホンダが試合を振り出しに戻した。
中盤は静かながら緊迫した展開
ここからは、今までの攻防が無かったかのように、静かで粘り強い展開に。
2回裏、戸田中央は2死から三輪玲奈が左前安打で出塁。さらに中川と鈴木が連続で四球を選んで満塁を作った。前の打席に本塁打を放った山口を迎えるも、ここはカーダが力のある速球で遊ゴロに抑えて無得点に。
終盤にホンダが勝ち越しに成功
4回表、戸田中央の投手が増田侑希に。5回裏にはホンダの投手が松下華菜に交代すると、さらに均衡した展開が続いた。次の得点を取ったチームが試合を制する雰囲気になる中、6回表にホンダは1死から秋豆が四球で出塁。続く山口も右前安打で繋ぐと、パスボールで二、三塁とした。
ここで代打・渡邉瑞貴が左前に弾き返すと、バウンドが変わって左翼手・橋爪ひかりが後逸。その間に走者2人が帰り、打った渡邉も三塁まで到達。ホンダがようやく勝ち越しに成功した。
最終回はカーダが締めて試合終了
7回表、戸田中央は先発投手の後藤が再登板。2死から川畑瞳が中前安打を放って出塁を許すも、大川を二ゴロに抑えてチェンジとすると、最後の攻撃に託した。
7回裏、先頭の中川が四球を選んで出塁。するとホンダはここでカーダを再びマウンドへ上げた。直後に三飛で1死とすると、中川が盗塁に成功して二塁へ進塁。ここで3番・山口みどりが三遊間へ内野安打を放って一、三塁で4番・坂本結愛を迎えた。
しかし、この場面で気合いの投球を見せたカーダ。坂本を三球勝負の空振り三振に抑えると、続く糟谷も空振り三振にとって試合終了。
ホンダが白星締め、プレーオフへ弾み
来週からのプレーオフを控えたホンダが、最終戦で東地区首位の戸田中央に逆転勝利。レギュラーシーズン最終戦での白星は、プレーオフに向けチームを勢い付ける勝利となった。ーJDリーグ試合結果へ




















