11月10日の試合結果(ビックカメラ高崎7-6ホンダ)
2025年11月10日(月)、雨天順延により一日遅れで開催されたJDリーグ・プレーオフ セカンドステージ。パロマ瑞穂球場で行われた注目の一戦は、ビックカメラ高崎ビークイーンがホンダリヴェルタを7-6で下し、ダイヤモンドシリーズ進出を決めた。
初回から試合が激変、ビックカメラ高崎が猛攻
試合は1回裏、ビックカメラ高崎の攻撃から大きく動いた。1死から藤本麗が中前安打で出塁すると、続く内藤実穂が四球を選び、チャンスで4番・炭谷遥香に打順が回る。ここで炭谷はフルカウントから内角球を鋭く振り抜くと、打球は高々とレフトへ。これが本塁打となり、ビックカメラ高崎が一気に3点を先制した。
さらに川村莉沙が左前安打で続くと、我妻悠香も四球を選び再びチャンスを拡大。この場面で打席に入った工藤環奈が、高めの球をセンターに打ち返すと打球はフェンスを超えていった。この回、2本の3点本塁打を放ったビックカメラ高崎が、序盤から一気に試合の流れを掌握し始めた。
先頭から打者7人で6点を奪う猛攻撃を見せるビックカメラ高崎。この予想外の展開にホンダは先発のアリー・カーダを諦め、新宮怜美をマウンドへ送る。すると、新宮は冷静に後続を断ち、これ以上の失点を防いだ。
上野の丁寧な投球、新宮の粘投で中盤は膠着
その後、ホンダは反撃の糸口を探るも、ビックカメラ高崎のエース・上野由岐子の丁寧な投球に苦しむ。一方、守ってはリリーフした新宮が力投。ビックカメラ高崎を2巡目まで無安打に抑えて、味方の反撃を待った。
ようやくホンダが5回表、新宮の好投に応える。2死ながらも菱谷香実が粘り、左前安打を放って出塁する。すると、続く塚本蛍が放ったショートフライが強風に煽られ、野手が落球。これにより一塁走者の菱谷が一気に生還し、1点を返した。
6回裏、ビックカメラが追加点で突き放す
しかし6回裏、ビックカメラ高崎もすぐさまホンダを引き離す。川村莉沙の左前安打から2死三塁とし、続く市口侑果も鋭いライナーを中前に打ち返した。中堅手・堀内がノーバウンドでの捕球を試みるも届かず、打球はフェンスまで転がり、走者が生還。貴重な追加点で7-1とリードを広げた。
最終回、ホンダが怒涛の反撃もあと一歩届かず
7回表、ビックカメラ高崎は勝股美咲をマウンドに送るが、ホンダの反撃がここから始まる。先頭の吉田彩夏が右越えソロ本塁打を放ち、まず1点。続く菱谷、代打・山根葉月、代打・渡邉瑞貴が連続四球で無死満塁とすると、ビックカメラは再び上野をマウンドへ。
だが、塚本がその初球を右前に運び2点適時打。さらに川畑瞳の左犠飛で1点、大川茉由の左前適時打で1点を加え、ついに6-7と1点差に詰め寄った。
絶体絶命のピンチ、上野が意地の連続三振で締める
なおも無死一塁の場面で、ビックカメラ高崎はエース・上野が真価を発揮。4番・秋豆朱音、5番・山口未葵を連続三振に仕留め、最後はベンチを含めた全員でガッツポーズ。劇的な展開の末、ビックカメラ高崎が逃げ切り、ダイヤモンドシリーズ進出を決めた。
試合結果まとめ
- ビックカメラ高崎ビークイーン:7
- ホンダリヴェルタ:6
- 勝利投手:上野由岐子
- 本塁打:炭谷遥香(1回裏・3ラン)、工藤環奈(1回裏・3ラン)、吉田彩夏(7回表・ソロ)
このような試合展開は、まさに「プレーオフ」の醍醐味。初回の猛攻と最終回の粘りが交錯した名勝負となった。




















