ニトリJDリーグ2025シーズンの最終決戦、プレーオフとダイヤモンドシリーズが開催された。プレーオフは愛知県名古屋市にあるパロマ瑞穂野球場。ダイヤモンドシリーズは今年新設された東京都稲城市にあるジャイアンツタウンスタジアムを舞台として年間女王を決める戦いが繰り広げられた。
今回はそんな頂上決戦に挑んだ7チームの特集を振り返る。
戸田中央メディックス埼玉

-Journal-ONE撮影
JDリーグ4年目、ついに戸田中央メディックス埼玉が球団史上初の東地区優勝を果たした。まず、今シーズンは25勝4敗という圧倒的な戦績で、戦国と呼ばれる東地区を制覇した。さらに、名将・福田五志監督が率いるチームは、4年間の積み重ねを経て、日本一への視界を開いた。
JDリーグ元年は最下位に沈んだ戸田中央。しかし、翌2023年には5位、昨季は3位と着実に順位を上げた。そして、今季は圧倒的な勝率で東地区を制覇した。
福田 五志監督のもとで盤石の投手陣(増田 侑希選手、後藤 希友選手)がゲームを作る。更に鈴木 鮎美選手、糟谷 舞乃選手、坂本 結愛選手、山口 みどり選手、中川 彩音選手が務めるクリーンナップ。そして今田 まな選手、三輪 玲奈選手、サバンナ・ジェーキッシュ選手の打撃力も注目だ。
トヨタレッドテリアーズ

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一昨年、昨年と2連覇を果たしたトヨタレッドテリアーズ。今季も圧倒的な強さでリーグ戦を勝ち抜き、ダイヤモンドシリーズに駒を進めた。西地区で4年連続の王者となったその圧倒的な強さ。そして、V3をかけた一発勝負に挑む彼女たちの魅力を、選手構成と戦術面から徹底解説する。
中堅としてチームを支える山田 柚葵選手、切石 結女選手、伊波 菜々選手。更にベテラン 石川 恭子選手、エース メーガン・ファライモ選手。新体制として坂元 令奈監督のもとで3連覇を目指して戦う。
ビックカメラ高崎ビークイーン

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JDリーグ2025シーズンは11月1日に終了。雨天順延となった予備節で、ビックカメラ高崎ビークイーンは太陽誘電ソルフィーユに2-1で勝利。リーグ戦を勝利で締めくくった。この結果、22勝6敗1分となったビックカメラ高崎、既に死守していた東地区2位を2年連続で確保。4年連続のプレーオフ進出へと弾みをつけた。
岩淵 有美監督が指揮を執るビックカメラ高崎はオリンピックを目指す、日本代表が多く在籍。女子ソフトボール界のレジェンドである上野 由岐子選手や濱村 ゆかり選手、勝股 美咲選手が投手陣を支える。更に野手も工藤 環奈選手、藤本 麗選手、炭谷 遙香選手が揃い、勝利に大きく貢献。
投打で活躍するビックカメラ高崎をお見逃しなく!
豊田自動織機シャイニングベガ

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豊田自動織機シャイニングベガが、2年ぶりにプレーオフの舞台に戻って来た。JDリーグ創設シーズンと翌2023シーズン、いずれも西地区2位でプレーオフに進出。さらに、日本一決定戦のダイヤモンドシリーズにも2年連続で勝ち進んだ豊田織機。
SGホールディングス、SHIONOGIに勝ち越し、交流戦でも東地区の強豪から勝利を挙げた。しかも、敗れた試合も内容は紙一重の接戦だった。一発勝負のトーナメントでは、無類の強さを発揮する豊田織機。ダイヤモンドシリーズに勝ち進み、4年ぶりに王者・トヨタレッドテリアーズから勝ち星を掴みたい。
ホンダリヴェルタ

4年連続でプレーオフ進出を決めたホンダリヴェルタ-Journal-ONE撮影
JDリーグ2025シーズンもいよいよ最終節を迎える。そんな中、東地区の強豪・ホンダリヴェルタが、4シーズン連続となるプレーオフ進出を決めた。10月19日時点での成績は19勝8敗。東地区3位につけているが、最終節の結果次第では2位のビックカメラ高崎ビークイーン、4位の日立サンディーバとの順位が入れ替わる可能性も残されている。
しかし、順位に関係なくプレーオフ進出は確定済み。昨シーズンはワイルドカード(4位)からセミファイナルまで勝ち進んだホンダリヴェルタ。今季から指揮を執る岡野武志監督は、順位へのこだわりを強く語る。
伊予銀行ヴェールズ

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伊予銀行ヴェールズが、リーグ戦最終戦でJDリーグプレーオフ進出を果たした。リーグ最終節となった京都ラウンドでは、その最終試合で西地区3位が決まる未曽有の大混戦に。伊予銀行、SGホールディングスギャラクシースターズ、SHIONOGIレインボーストークスの三つ巴。主役が揃ったこの京都ラウンドを紙一重で制したのは、伊予銀行だった。
これにより、伊予銀行は球団史上初のプレーオフ進出を確定。就任3年目の石村寛監督と、1年目の木谷謙吾コーチの男子ソフトボール出身コンビ。そして、選手、スタッフが一体となって成し遂げた快挙となった。
日立サンディーバ

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第14節が雨で流れ、その結果、11月1日に群馬県の宇津木スタジアムで代替試合が行われた。この試合は、NECプラットフォームズレッドファルコンズとの対戦であり、日立サンディーバにとって今季のリーグ最終戦となった。秋晴れの上州路に、打球音を響き渡らせた日立サンディーバの超攻撃打線。本塁打2本などで序盤から常に試合を有利に進め、7-2と快勝した。
試合後に村山修次監督は「うちは、シーズンの最初からプレーオフまで、一貫して“超攻撃打線”で臨み続けます」と笑顔。苦しみながらプレーオフ進出を勝ち取ったリーグ戦を振り返った。





















