

二見浦駅(JR東海参宮線)
二見浦駅の特徴と魅力
伊勢の海辺に寄り添うように立つ、二見浦駅。このJR参宮線の小さな地上駅は、1911年に生まれた。まず、ホームは一本、線路は二本。そして、快速「みえ」と普通列車(参宮線)のみが停車する無人駅で、伊勢市駅が管理している。
そして、ガラス張りの駅舎は、夫婦岩を思わせるすっきりした姿で、1993年に建て替えられたもの。地下道を抜ければ、鳥羽へ向かう列車と、名古屋や松阪へ戻る列車が行き交う。ここから始まる伊勢の時間は、ゆっくりと流れていくのである。
二見浦駅の駅概要
駅構造とサービス
二見浦駅構内には待合室や売店、飲食店は設置されていない。また、駅は無人で、券売機や改札機もなく、トイレは駅舎内ではなく隣接する公衆トイレを利用する形となっている。
観光案内所は駅から徒歩約4分の二見生涯学習センター内にある。こちらでは、観光案内やパンフレットを配布している。また、手荷物預かり(1個300円)、ベビーカー無料レンタル、レンタサイクルなどのサービスも提供している。さらに、無料Wi-Fiや英語対応のリモート案内機も備わっており、観光客にとって便利な拠点となっている。
路線情報
二見浦駅はJR参宮線に属する地上駅で、島式ホーム1面2線を持つ。そして、ホームと駅舎は地下道でつながり、1番線が鳥羽方面、2番線が松阪・名古屋方面の上り線になっている。
名古屋方面からの直通列車、快速「みえ」は全列車停車。そして、普通列車(参宮線)は、伊勢市駅・五十鈴ケ丘駅・松下駅などを結ぶ普通列車が停車する。
二見浦駅へのアクセス
東京からは、東海道新幹線で名古屋まで約1時間40分。名古屋からJR快速「みえ」に乗り換え、伊勢市駅を経由して二見浦駅まで約1時間40分前後(列車により95分〜115分)。
大阪からは、近鉄特急で伊勢市駅まで約2時間10分〜2時間30分。伊勢市駅からJR参宮線に乗り換え、二見浦駅まで約10分。
そして、名古屋からは、JR快速「みえ」で約1時間35分前後(名古屋→二見浦直通)。または近鉄特急で伊勢市駅まで約1時間20分〜1時間30分、そこからJR参宮線で約10分となっている。
また、駅前にはバス停とタクシー乗り場が整備されている。
利用時の注意点
二見浦駅は無人駅で、券売機、改札機は設置されていない。旅先の乗車券の購入や座席指定をしておきたい場合は、JR東海公式サイトやスマートEXなどのオンラインサービスを利用するのが安心だ。
観光シーズンや連休中は、駅前のバス停やタクシー乗り場が混雑することがある。時間に余裕を持った行動が推奨される。また、駅周辺の駐車場は限られており、公共交通機関の利用が望ましい。
構内には売店や飲食店がなく、待合室も簡素なため、飲食物の持ち込みは可能だが、ゴミの持ち帰りや喫煙ルールを守るなど、マナーを意識した利用が求められる。
二見浦駅周辺の観光スポット
二見浦駅を出ると、潮の香りがふわりと漂う。ここから歩いてすぐ、夫婦岩(徒歩約15分)へ続く表参道が始まる。木造三階建ての旅館が並ぶ通りは、時代を超えた風情を残し、旅人をゆっくりとした時間へ誘う。参道沿いには、酒素饅頭や御福餅、塩羊羹など、二見ならではの甘味が並び、足を止めずにはいられない。
海へ向かえば、二見興玉神社(徒歩約12分)。猿田彦大神を祀る社は、道開きや縁結びのご利益で知られる。境内には「無事かえる」にちなんだカエルの像が点在し、旅の安全を願う人々に笑顔をくれる。鳥居の先には、大小二つの岩がしめ縄で結ばれた夫婦岩(徒歩約15分)がある。
また少し足を延ばせば、明治の面影を残す国指定重要文化財「賓日館」(徒歩約8分)がある。さらに、日本で最初に国指定となった二見浦海水浴場(徒歩約10分)や、海獣たちとふれあえる「伊勢シーパラダイス」(徒歩約10分)もすぐ近く。忍者衣装に着替えてリアルRPGを楽しめる「伊勢忍者キングダム」(車で約15分)や、春の桜が美しい音無山のハイキング(徒歩約20分)もおすすめだ。
スポット基本情報
スポット情報
- 住所三重県伊勢市二見町三津70
- TEL050-3772-3910(JR東海テレフォンセンター)
- アクセス
① 東京駅 - 東海道新幹線「のぞみ」 約1時間40分 - 名古屋駅 - JR快速「みえ」 約1時間40分(伊勢市駅経由) - 二見浦駅
② 大阪駅 - 近鉄特急 約2時間10分〜2時間30分 - 伊勢市駅 - JR参宮線 約10分 - 二見浦駅
③ 名古屋駅 - JR快速「みえ」 約95分〜115分(直通) - 二見浦駅
④ 京都駅 - 近鉄特急 約2時間30分前後 - 伊勢市駅 - JR参宮線 約10分 - 二見浦駅
- その他【営業時間】終日 【その他】駅専用駐車場なし。近隣の二見生涯学習センター駐車場を利用可(観光案内所併設)

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )












