伊勢の旅、二見興玉神社の禊で心身を清める二日間
二見興玉神社の禊を軸に、伊勢の神聖な空気を味わう二日間の旅。まず初日は岩戸館に泊まり、夫婦岩の夕日と夜の浜参宮で神域に浸る。そして翌朝、日の出を眺め、海での禊で清めた後、伊勢神宮の外宮・内宮へ。さらに、最後はおかげ横丁で伊勢の食と文化を満喫。ゆとりある行程で、二見興玉神社の清らかな儀式が心に響く旅が始まる。
1日目:二見浦で神聖な夜を(岩戸館 → 夫婦岩・神社エリア)
朝の静かな伊勢市駅から旅はスタート。電車で二見浦へ向かい、岩戸館に荷物を預けて散策へ。まずは、夫婦岩への夕日と夜の参拝が、翌日の禊への心を整える。
伊勢市駅から二見浦へ
JR伊勢市駅からJR参宮線で二見浦駅へ、わずか8分で到着、運賃210円。列車は1時間に2-3本走るので、朝の移動がスムーズだ。そして二見浦駅から徒歩15分で岩戸館へ。チェックインは15:00だが、荷物預かりで身軽に散策が可能。また、夫婦岩まで3分の宿は、1泊朝食付き9,000円前後、塩湯の入浴が旅の疲れを癒してくれる。
伊勢市駅 →(JR参宮線)→ 二見浦駅 →(徒歩)→ 岩戸館
松風軒で伊勢の名物料理
岩戸館から徒歩10分、松風軒で昼食を。1963年創業の老舗は、伊勢うどんの濃厚なタレとてこね寿司が人気。伊勢路定食1,450円は、海老フライや大アサリ焼きが付き満足感たっぷり。地元の新鮮な魚介で、禊前のエネルギーをチャージするのも良し。
岩戸館 →(徒歩)→ 松風軒
賓日館で明治の風情
松風軒から徒歩5分、賓日館は1887年築の重要文化財。こちらは明治天皇の嫡母、英照皇太后の伊勢訪問時に建てられた洋風建築で、入館料310円。そして9:00から16:30まで開館、火曜休み。短時間の見学ながら、明治の歴史が二見浦の旅に深みを加えてくれる。
松風軒 →(徒歩)→ 賓日館
夫婦岩の夕日と禊みそぎの準備
賓日館から徒歩3分。二見興玉神社で、翌朝の禊を準備。まずは、社務所(電話0596-43-2020)で入水修法を確認。そして、教本と鉢巻1,000円を授与。その後、夕方、夫婦岩の前で夕日を眺める。秋の空が大注連縄を美しく染める瞬間だ。
賓日館 →(徒歩)→ 二見興玉神社
夜の浜参宮で静かな祈り
夕食前、二見興玉神社の浜参宮へ。提灯の灯りに導かれ、猿田彦大神と興玉神石を参拝。予約不要だが事前確認をオススメする。それから、岩戸館に戻り、予約をしておいた夕食で、穏やかな夜を過ごす。
二見興玉神社 →(徒歩)→ 岩戸館
2日目:禊と伊勢神宮で心を清める(岩戸館 → 禊 → 伊勢神宮)
早朝の日の出と禊で心身を清め、伊勢神宮へ。外宮・内宮の参拝とおかげ横丁の散策で、伊勢の魅力をじっくり味わおう。
夫婦岩の日の出と禊
6:00起床、岩戸館から徒歩3分の夫婦岩で日の出を。朝日が大注連縄を輝かせる。その後、二見興玉神社の禊場で入水修法。男性は鉢巻と褌、女性は禊着で海水を浴び、穢れを洗い流す。定員200名。この儀式が、伊勢参りを特別なものに。
岩戸館 →(徒歩)→ 二見興玉神社
岩戸館で精進風な朝食
禊後、岩戸館で朝食を。豆乳花、あおさうどん、岩戸の塩のおむすびなど、精進料理風の優しい味わい。精進風の朝食の場合は事前確認が必要(別料金)。海の見える窓辺で、禊の清々しさが心に染みる。
二見興玉神社 →(徒歩)→ 岩戸館
大洋堂で二見のお土産
岩戸館近くの大洋堂で、無事帰る二見蛙のお守りや信楽焼のカエルみくじを。さらに、絵付け体験も楽しく、穏やかな秋の午前ならゆったり選べる。こちらで、旅の記念にぴったりの品を選ぶ。
岩戸館 →(徒歩)→ 大洋堂
二見浦観光案内所で次の準備
二見浦駅から徒歩4分、観光案内所で伊勢神宮の情報を収集する。岩戸の塩や無垢塩草など地元特産品も魅力。手荷物預かり(1個につき500円)やベビーカー無料レンタルが、移動を快適にしてくれる。
大洋堂 →(徒歩)→ 二見浦駅周辺
伊勢神宮の外宮・内宮参拝
二見浦駅からJR参宮線で伊勢市駅へ15分、運賃210円。外宮(豊受大神宮)は徒歩5分、衣食住の神に祈りを捧げる。外宮前からバスで内宮(皇大神宮)へ25分、運賃520円。宇治橋を渡り、天照大御神に参拝。二拝二拍手一拝の作法で、別宮も巡り、2時間ほどで神域を堪能する。
二見浦駅 →(JR参宮線)→ 伊勢市駅 →(徒歩)→ 外宮/外宮前 →(バス)→ 内宮
おかげ横丁で伊勢の文化を
内宮から徒歩2分、おかげ横丁で赤福餅165円やてこね寿司を味わおう。江戸時代の町並みを再現した店々が並び、地ビールや土産が旅の締めくくりに彩りを。その後、バスで伊勢市駅へ戻る。所要時間は25分、運賃450円。
内宮 →(バス)→ おかげ横丁 →(バス)→ 伊勢市駅
伊勢二日間旅の振り返り
二見興玉神社の禊から始まったこの旅路。それは、自身の心身を清め静かな時間を受け取るもの。夫婦岩の朝夕、伊勢神宮の厳かな参拝、そして、おかげ横丁の温かな食と文化が、日常を忘れさせてくれる。この伊勢の神聖な魅力に気付いてしまうと、人々は再び伊勢を訪れるようになるのである。




















