白鬚神社


白鬚神社|琵琶湖に浮かぶ朱の大鳥居が導く、近江最古の聖地
全国の白鬚神社の総本宮として知られる古社、滋賀県高島市鵜川に、それは静かに鎮座している。御祭神は、道開きや導きの神様である猿田彦命。人生の節目や新たな挑戦を前に、多くの人々が古来より祈りを捧げてきた聖地である。
湖中大鳥居の歴史と象徴
国道161号を挟んですぐ目の前に琵琶湖が広がり、湖中に建つ朱塗りの大鳥居こそ、何よりの象徴的な風景だ。この鳥居は昭和12年に薬問屋の小西久兵衛氏によって寄進され復興、昭和56年に再建されたもの。この圧倒的な存在感ゆえに、琵琶湖は「近江の厳島」と称されるのである。
白鬚神社の特徴・魅力
白鬚神社の特徴
境内は参拝者に開かれており、誰もが自由にその空気に触れることができる。社務所でお守りや御朱印を授与してもらい、まずは本殿へ。この本殿は重要文化財に指定されており、見逃せないポイントだ。
本殿の建築的特徴
豊臣秀吉の遺命により秀頼が片桐且元を奉行として造営した、江戸初期の貴重な建築物。正方形の明快な平面と、明治期に接続された拝殿が織りなす独特の屋根の形が印象的である。
白鬚神社の魅力
最大の魅力は、沖島を背景に琵琶湖の水面へ立つ大鳥居が描く、神秘的なシルエットに尽きる。特に、日の出や夕暮れの時間帯。水面に映る朱色が、訪れる者の心を優しく包み込んでくれるような、そんな錯覚に陥る。
撮影・鑑賞のポイントと注意
ただし、国道を横断して鳥居の近くへ行くのは極めて危険。社務所前の展望台「藍湖白鬚台」を活用するのが、オススメだ。与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑や松尾芭蕉の句碑が点在する境内は、文学の香りも豊か。なお、ライトアップは現在休止中だが、静寂の中で歴史を感じるのもまた一興である。
白鬚神社へのアクセス
この「近江の厳島」を訪ねるなら、公共交通機関であればJR湖西線の近江高島駅が起点となる。駅から神社まではおよそ3キロ。歩くには少々骨が折れる距離ゆえ、予約制の乗り合いタクシー「鵜川線」を賢く手配するのがオススメだ。
車でのアクセスとドライブの魅力
もちろん、車を走らせるのもオススメ。国道161号沿いに位置し、京都方面からはバイパスを経由して1時間足らず。湖畔をなぞるドライブの果てに、突如として湖中に現れる朱色の鳥居を目にした時の高揚感は、何物にも代えがたい。ただし、週末の混雑や駐車場の状況には、それなりの覚悟と余裕を持って臨みたい。
白鬚神社の施設概要
白鬚神社を訪れるなら、最低限知っておくべき「基本のしつらえ」というものがある。滋賀県高島市鵜川215。琵琶湖の北西岸に位置するこの場所は、24時間参拝が可能だ。深夜の静寂や、まだ誰もいない早朝の空気を独り占めできるのも、この社の懐の深さである。
本殿の歴史に想いを馳せ、その重みを肌で感じる時間は、決して無駄にはならない。また、安全な特等席である展望台「藍湖白鬚台」の位置を確かめておくことも、この場所を楽しむための大切な心得である。
拝観時間・休業日
境内は終日参拝可能であり、社務所受付は通常9:00〜17:00(冬季は16:00頃まで短縮される場合がある)。無休なので、季節を問わずいつでも訪れやすい。
御祭神と由緒
創建と歴史的背景
御祭神は猿田彦命である。創建は垂仁天皇の時代(約2000年前)と伝えられ、皇女倭姫命による社殿建立の伝承も残っている。国史見在社、旧社格は県社だ。全国約300の分霊社(白鬚神社)の総本宮と位置づけられており、本殿は重要文化財に指定されている。
拝観料
境内自由・拝観無料。お守りや御朱印は社務所で別途授与される。
白鬚神社のその他詳細情報
西近江七福神の寿老神も併せて祀られており、多福の恵みを求める参拝者も多い。
利用案内
注意事項
国道161号を横断するのは極めて危険なので、絶対に避けよう。湖中大鳥居の撮影は展望台から行うのが鉄則。また境内では静粛を保ち、ゴミは持ち帰り、自然保護にも心がけてほしい。冬季は日没が早く寒さが厳しいため、早めの参拝をおすすめする。
参拝マナー
まず手を清め、二礼二拍手一礼の作法を守る。鳥居をくぐる際は一礼を忘れずに、心静かに祈りを捧げよう。湖の風景に身を委ね、日常の喧騒から離れたひとときを味わうのが、この神社の本質である。感謝の念を胸に、優しく穏やかな時間がゆっくりと流れるハズだ。
白鬚神社の近隣スポット情報
白鬚神社を訪れたなら、その周辺に広がる湖国の魅力を堪能しない手はない。この高島エリアは、琵琶湖の絶景を起点に、歴史ある神社仏閣や文化施設が点在する、大人の知的好奇心を刺激するエリアである。
おすすめ近隣スポット一覧
少し足を延ばせば、湖北の中心部へ。国宝 渡岸寺観音堂(車 約1時間)では、「観音の里」に伝わる息をのむような美しい十一面観音菩薩立像と対面できる。また、琵琶湖八景「堅田の落雁」で名高い満月寺 浮御堂(車 約55分)は、湖上に突き出た風情ある佇まいが心を洗ってくれるようだ。
アクティブに動きたいなら、SGホールディングスグループ守山パーク(車 約1時間10分)で広大な自然の中、リフレッシュするのも良い。あるいは、甲賀市民スタジアム(車 約1時間15分)のある甲賀エリアまで足を延ばし、忍者の里の歴史に触れる旅も魅力的だ。
他にも、車で約30〜45分かけてフェリー乗り場へ移動し、琵琶湖に浮かぶ神秘的なパワースポット竹生島(宝厳寺・都久夫須麻神社)へ渡る特別な体験も捨てがたい。近江商人の歴史を感じさせる近江八幡の古い町並み(車 約1時間)も、風情ある石畳が旅情を誘う。 白鬚神社を中心に、琵琶湖の風情と歴史を巡る旅は、訪れる者の記憶に深く刻まれることだろう。
スポット情報
- 住所滋賀県高島市鵜川215
- TEL0740-36-1555(社務所)
- アクセス① 東京駅 - 東海道新幹線 のぞみ 約140分 - 京都駅 - JR湖西線 快速 約40分 - 近江高島駅 - タクシー 約13分 ② 大阪駅 - JR新快速 約30分 - 京都駅 - JR湖西線 快速 約40分 - 近江高島駅 - タクシー 約13分 ③ 京都駅 - JR湖西線 快速 約40分 - 近江高島駅 - タクシー 約13分 ④ 名古屋駅 - 東海道新幹線 のぞみ 約35分 - 京都駅 - JR湖西線 快速 約40分 - 近江高島駅 - タクシー 約13分 ⑤ 大津駅 - JR湖西線 快速 約30分 - 近江高島駅 - タクシー 約13分
- その他【営業時間】09:00~17:00(社務所受付時間) 【その他】有り(要確認)

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )



















