四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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優勝を決め喜ぶ京都精華学園-吉川哲彦撮影
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京都精華学園のキャプテン林咲良-吉川哲彦撮影

京都精華学園のキャプテン林咲良-吉川哲彦撮影

山本コーチの言葉を裏づけるように、キャプテンの林咲良も「今年のチームは日本一と言わず、どこで負けるかわからないので、まずは目の前の試合に集中しようと全員で声をかけながらやってきました」と語り、インターハイやU18トップリーグで優勝しても決して気を緩めなかったことを証言。そこに、いわゆる勝者のメンタリティーを垣間見ることができる。

京都精華学園の強さは、中高一貫で強化している点にもある。主力の3年生のうち、林や橋本芽依だけでなく、留学生のユサフ・ボランレ・アイシャットも京都精華学園中から6年に渡ってチームプレーを磨いてきた。

表彰式ではスポンサーの名前が入ったカップうどんのプレートも登場

京都精華学園は留学生も中高一貫の6年間在籍-吉川哲彦撮影

日本国内に中高一貫校は多数あるが、この強化体制はこれまでのバスケットの強豪校には見られなかったもの。京都精華学園の3連覇により、この強化体制がトレンドとなる日も訪れるかもしれない。なお、今大会の男子優勝は過去にも多くの全国制覇経験を持つ福岡大附属大濠高校(福岡)だったが、ここには留学生がいないことも付記しておきたい。

高校バスケ界は新興勢力が台頭

今回のウインターカップで押さえておきたいポイントも挙げておかなければならない。その1つは、新興勢力の台頭。女子準優勝の慶誠だけでなく、男子で準優勝を果たした鳥取城北高校(鳥取)も県勢初の決勝進出だった。

他にもインターハイ男子準優勝の美濃加茂高校(岐阜)など、これまで上位進出のなかった高校も強化が実り始めている。女子は京都精華学園の黄金期到来のようにも思えるが、前述したように準々決勝以降の3試合は全て接戦。群雄割拠の時代に入る予感も漂わせる。

加えて、指導者にも若い芽が出始めている。慶誠の右田卓也コーチは28歳と若く、鵬学園の本間遼太郎コーチも32歳。福岡大大濠の片峯聡太コーチも就任12年目とキャリアは長いが、年齢は36歳と現在の高校バスケット界の指導者としては若い部類に入る。

今大会が幕を閉じた2日後、桜花学園を全国制覇71回の名門に押し上げた井上眞一コーチが78歳で逝去。今大会は後に、1つの時代の節目として語られる可能性もある。他にも様々なドラマが生まれたウインターカップ。大会期間7日間の合計有料入場者数6万1653人は、大会史上最多記録となった。

カップラーメンモップなどコート外でも話題を作ったウインターカップ

カップラーメンモップなどコート外でも話題を作ったウインターカップ-吉川哲彦撮影

その余韻も冷めやらぬ年明けには、早くも各地方で現1・2年生による新人戦が繰り広げられた。そして、東山高校(京都)3年の瀬川琉久は大学に進学せず、Bリーグ”千葉ジェッツ”に入団することが発表されている。今大会で躍動した選手の中から、この先もBリーグやWリーグ、そして日本代表でプレーする選手は現れるだろう。ウインターカップは、ますます見逃せない大舞台となっていくに違いない。

■記者プロフィール
吉川 哲彦
2000年に日本初のプロバスケットボールチームとして誕生した新潟アルビレックスBBの密着取材で、フリーライターとしての活動を開始。以後、バスケットを専門に現在はBリーグ(B1~B3)、Wリーグ、3x3など多くのカテゴリーを欲張っているため、特に秋から春にかけては毎週末が取材で埋まる一方、2016年のBリーグのスタート以降は原稿執筆のため自宅に引きこもる時間も増え、体重が20キロ増えたことに悩んでいる。
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Journal-ONE記者 | 吉川哲彦 バスケットを専門に現在はBリーグ(B1~B3)、Wリーグ、3x3などを取材
取材・文:
吉川 哲彦( 日本 )
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