女子ソフトボール日本代表2025年の国際大会
来る2026年9月に開催される“第20回アジア競技大会(以下、2026/愛知・名古屋)”で7大会連続の金メダル、2028年夏の“ロサンゼルス・オリンピック(以下、ロスオリンピック)”では3大会連続の金メダル獲得に挑む女子ソフトボール日本代表。

負けられない国際大会が続く女子ソフト日本代表(写真は日米対抗2024)-Journal-ONE撮影
前哨戦ともいえる国際大会として注目されるのが、2025年8月13日から17日にかけて開催される“ワールドゲームズ2025成都大会(以下、TWG2025)”。女子ソフトボール今年最大の国際大会であるTWG2025は、WBSC女子ソフトボール世界ランキング上位6チーム※に、同10位のオーストラリアと開催国の中国(同12位)を加えた8チームで優勝を争う。
※アメリカ(1位)、日本(2位)、プエルトリコ(3位)、チャイニーズ台北(4位)、オランダ(5位)、カナダ(6位)
そのTWG2025に先立ち、7月14日から20日にかけて中国・西安で開催される“第14回女子アジアカップ(以下、アジアカップ)”にも出場が決まっている女子ソフトボール日本代表。この度、公益財団法人日本ソフトボール協会が、このアジアカップに出場する16名の選手を発表した。

アジアカップ参加者名簿-(公財)日本ソフトボール協会出典
若手主体のオールJDリーガーで臨むアジアカップ
今夏のアジアカップに招集されたのは、‟世界最高峰”の女子ソフトボールリーグ JD.LEAGUE(以下、JDリーグ)に所属する選手たち16名。
オリンピックで2大会連続金メダルを獲得した「世界のエース」こと上野由岐子、今シーズン2年ぶりに現役復帰を果たした我妻悠香、東京2020で日本の4番を務めた内藤実穂 といったビックカメラ高崎ビークイーンの金メダリストたちは、TWG2025で金メダルを目指すことになった。

ワールドゲームズに出場する上野由岐子(ビック)-Journal-ONE撮影
代ってアジアカップでは、若手主体のチーム編成で臨むフレッシュな顔ぶれの日本代表。今や「日本のエース」として活躍する後藤希友(戸田中央メディックス埼玉)以外は全員、オリンピック出場経験がない選手ばかりだ。それでも、昨夏イタリアで開催された‟WBSC女子ソフトボールワールドカップ・ファイナル”で金メダルを獲得した後藤を含む9名が選出されている。

メンバー唯一の東京2020金メダリスト・後藤希友(写真は日米対抗2024)-Journal-ONE撮影
2026年にチェコとペルーで開催される“WBSC女子ソフトボールワールドカップ・グループステージ”のアジア予選を兼ねた今大会。結果を求められている若き日本代表は、国際大会での経験を積み上げつつ、ロスオリンピックに向けてもアピールしたいところだ。
安定感ある4選手が選出された投手陣
先ず投手陣は、JDリーグの所属チームで実績を残している左右4名の選手が選出された。
注目は初のTOP代表に選出された増田侑希(戸田中央メディックス埼玉)だ。中学生から日の丸を背負う経験を持つ増田は、昨シーズンのJDリーグ東地区で最多勝利投手賞を獲得。今シーズンも第5節までで3勝(0敗)、防御率0.30と抜群の安定感を見せている。所属する戸田中央メディックス埼玉に今シーズンから加入した後藤との左右二枚看板が、日本代表でも安定した投球を見せてくれるに違いない。

TOP代表初招集の増田侑希(戸田中央)-Journal-ONE撮影
その増田と同じく、東地区でしのぎを削る勝股美咲(ビックカメラ高崎ビークイーン)と坂本実桜(日立サンディーバ)も安定した実績を誇る右腕。勝股はJDリーグ開幕戦でいきなりのノーヒットノーランを達成し、増田と同じく東地区の防御率トップをひた走っている。上野、濱村ゆかりと実績あるビックカメラ高崎ベテラン投手陣を継ぐエース候補として日々成長を重ねる楽しみな投手だ。