本塁打が乱れ飛んだ第1試合
第1試合のスターティングメンバは以下のとおり。
1番ライト・藤森捺美(日立サンディーバ)、2番センター・川村莉沙(ビックカメラ高崎ビークイーン)、3番レフト・塚本蛍(ホンダリヴェルタ)、4番DH・山内早織(日立)、5番ショート・工藤環奈(ビックカメラ高崎)、6番セカンド・須藤志歩(豊田自動織機シャイニングベガ)、7番ファースト・大川茉由(ホンダ)、8番キャッチャー・炭谷遥香(ビックカメラ高崎)、9番サード・笠原朱里(日立)

好投した先発の坂本実桜(日立)-Journal-ONE撮影
先発の坂本実桜(日立)が初回の先頭打者にいきなり中前安打を許し、少しスタンドがざわつく。しかし、後続をピシャリと抑えた坂本はその後予定された3回を無安打で抑えてマウンドを降りる。4回からは増田侑希(戸田中央メディックス埼玉)が、フル代表としての初マウンドに上がると、快調に無安打無失点でオーストラリア代表打線を抑えて最終回へ。ここで3番打者にソロ本塁打を浴びた増田だったが、その得点のみに抑えた坂本-増田の盤石なリレーでオーストラリア代表打線を圧倒した。

リリーフした増田侑希も力投を見せた-Journal-ONE撮影
打っては初回から日本代表の長打力がさく裂。この試合5番に入った工藤環奈(ビックカメラ高崎ビークイーン)が、初回に先制3点本塁打をバックスクリーンに放つと、続く6番の須藤志歩(豊田自動織機シャイニングベガ)も右翼越えの本塁打を放ち4得点と格の違いを見せつける。

須藤志歩(豊田織機)はシーズンと変わらぬパワーを見せつけた-Journal-ONE撮影
安打は出るも追加点が奪えない嫌な流れとなった5回裏、今度は塚本が世界屈指のパワーを見せ付ける左中間への2点本塁打を放つと、6回裏にも右中間へ二打席連続となる特大の満塁弾と気を吐いた。結果、6回までに9安打11得点と打線が結果を出した日本代表が危なげない戦いで初戦に勝利した。

2本塁打を放った塚本蛍(ホンダ)は本戦でも長打が期待される-Journal-ONE撮影
灼熱の太陽の下でWヘッダー
ランチ休憩を挟んでのWヘッダー2試合目は、さらに暑さも増して息苦しさも感じる中での試合となった。
1番ライト・藤森捺美(日立)、2番レフト・藤本麗(ビックカメラ高崎)、3番ショート・石川恭子(トヨタレッドテリアーズ)、4番DH・山内早織(日立)、5番セカンド・工藤環奈(ビックカメラ高崎)、6番キャッチャー・切石結女(トヨタ)、7番ファースト・大川茉由(ホンダリヴェルタ)、8番サード・須藤志歩(豊田自動織機シャイニングベガ)、9番センター・川村莉沙(ビックカメラ高崎)と一部の選手と打順、ポジションを入れ替えて臨んだ日本代表。

若いチームを纏める石川恭子(トヨタ)が2試合目に登場‐Journal-ONE撮影
今度は終始、軽打と四死球で走者をためる堅実な攻撃を見せて、オーストラリア代表の若い投手陣を切り崩していった。
この試合、先行の日本代表は初回から三つの単打で満塁のチャンスを作る。すると、5番・工藤がライトオーバーの三塁打を放ち走者一掃3得点を挙げると、相手失策も絡んで幸先良く4点を先制すると、2回も、藤森の二塁打から藤本のバント安打などで再び満塁のチャンスを作る。
すると今度は4番・山内が右翼フェンスを越える滞空時間の長い満塁弾。この回途中でオーストラリア代表の先発をマウンドから引きずり下ろす7安打9得点の猛攻を見せた日本代表の強力打線は、3回にも三連続四死球でまたも走者で塁を埋め、藤本の2点適時打と押出しでさらに4点を追加した。

新戦力で4番に座った山内早織(日立)は本塁打で来た気に応えた-Journal-ONE撮影
目まぐるしく投手を入れ替えるオーストラリア代表だが、制球が定まらず4回も四球とバッテリーエラーで無死から得点を挙げる日本代表。切石の二塁打などで加点しこの回も6得点を挙げ、積み重ねた安打は12本に。