目まぐるしく投手を入れ替えるオーストラリア代表だが、制球が定まらず4回も四球とバッテリーエラーで無死から得点を挙げる日本代表。切石の二塁打などで加点しこの回も6得点を挙げ、積み重ねた安打は12本に。

攻守の中心選手として期待のかかる切石結女(トヨタ)-Journal-ONE撮影
5回にも四死球などで満塁のチャンスを作った日本代表は、押し出しと大川の2点二塁打でこの回も3点を挙げると、藤本が左翼線を破る走者一掃の三塁打を放つなど、この回も一挙7点。結局、15安打26得点と打線が爆発した日本代表が5回コールドでオーストラリア代表を圧倒した。
投げてはエース・後藤 希友(戸田中央メディックス埼玉)が満を持しての先発マウンド。初回からバットの芯に当てさせない投球を披露し3回を1安打零封すると、後を継いだ勝股 美咲(ビックカメラ高崎)が4回、5回を無安打無失点で抑えてコールド勝ちを収めた。

日本代表のエース・後藤希友(戸田中央)と宇津木麗華監督-Journal-ONE撮影
新戦力の躍動に期待が膨らむ
「JDリーグで調子を上げている選手を常に召集し、勝ちながらも様々な戦い方のオプションを探っていく」と話す矢端ディレクターの期待に応え、アジアカップでトップ代表の初陣に臨む選手たちが期待通りの活躍を見せたオーストラリア代表戦。
宇津木麗華監督も、「今回、主に1999年代以降の若い選手を選抜しました。思った通り、ものすごい力を持っている選手たちじゃないかなと感じます。上手になりたい、こういう感覚を教えてもらいたいなど、選手が積極的に話してきますので、選手たちのやる気が伝わります。(ロス五輪に向けても)これから主人公になってくれるのではと思います」と、期待を寄せる。

会見でアジアカップへの抱負を語る宇津木麗華日本代表監督-Journal-ONE撮影
昨シーズン、激戦のJDリーグ東地区を制した日立サンディーバから初選出された藤本捺美、山内早織はオーストラリア戦2試合にフル出場。大学日本代表の主力として活躍した笠原朱里も、JDリーグ2年目とは思えない落ち着いたプレーを見せてくれた。

走攻守全てのパフォーマンスに期待のかかる藤本捺美(日立)-Journal-ONE撮影
今シーズン、その激戦・東地区の首位に立った戸田中央メディックス埼玉の増田侑希も、普段は先発完投型の投手だが、このオーストラリア戦でセットアッパーとしての適性も発揮した。
Journal-ONEでは、今回トップ代表に初選出された選手たちの独占インタビューに成功。この後の記事で、彼女たちの意気込みを紹介していくのでお楽しみに!