蚕室野球場はMLBやNPBの野球場と異なり、座席のゾーンごとに移動が制限されている。そのため、今回座ったレフト側外野席以外の“球場内メシ”を調査することが出来なかった。レフト外野スタンドの場内にあるのは、コンビニエンスストアが運営する売店ひとつとなるが、トッポギとソーセージを挟んだような韓国ならではの球場メシを楽しむことが出来た。

トッポギをソーセージで挟んだ韓国ならではの球場メシ-Journal-ONE撮影
チケットを見せて場外へ出れば、トッポギなどを販売する店が軒を連ねており、そこで球場メシを買い込んで再入場も出来る。興味深かったのは、Uber Eatsを頼んで入場口で受け取る観客がチラホラ居たこと。
日本よりも日没の遅い韓国の夏は20時を過ぎても太陽が顔を出しているため、とにかく暑い。多くの観客が好んで買い込んでいたのは、スティックタイプの氷だった。首に押し付けながら、少し溶けた氷を口に含みながら楽しそうに応援歌を歌い続けていた。

砕いた氷の入ったスティックは韓国野球観戦に欠かせない-Journal-ONE撮影
メモリアルゲームは劇的な展開に
肝心の試合も、メモリアルゲームに相応しい展開となり、蚕室野球場は大いに盛り上がる。3-6と斗山ベアーズ3点のビハインドで迎えた8回裏、劇的なドラマが待ち受けていた。
兵役前に韓国シリーズでMVPも獲得したことのある2番のチョン・スビン(Jung Soo-bin #31)選手が四球で出塁すると、連打で1点を返す。さらに、引退式の主役・キム・ジェホ選手と同じく2008年から斗山ベアーズ一筋の5番・キム・ジェファン(Kim Jaehwan #32)選手が、5月28日以来の逆転3点本塁打を右翼席に放つなどこの回一挙5得点を挙げて逆転勝ち。

斗山べアースの逆転勝ちに蚕室野球場スタンドは揺れた-Journal-ONE撮影
記念すべき試合をこれ以上ない展開でファンの声援に応えた斗山ベアーズ。逆転の瞬間は球場全体が総立ちとなり、蚕室野球場全体はライブのフィナーレ最中らの大熱狂に包まれた。
KBOの今後のスケジュールは、KBOの公式ホームページなどで確認して最新の情報を取得しよう。韓国旅行の日程に合わせ、韓国プロ野球の熱気あふれるスタジアム観戦を計画してみてはいかがだろうか。
