
日本でも知名度の高い女子フィギュアスケートのキム・ヨナ(김연아)選手のパネル-Journal-ONE撮影
ソフトボールでの国際交流を取材
入場手続きを終えると親切な守衛さんにパンフレットをもらい、ウェルカムセンターからいよいよ鎮川ナショナルトレーニングセンターの敷地内に足を踏み入れる。今回の訪問は、大韓野球・ソフトボール協会(以下、KBSA)が主催した女子ソフトボール韓国代表チームと、JD.LEAGUE(以下、JDリーグ)伊予銀行ヴェールズの強化合宿を独占取材することができたからだ。

女子ソフトボール韓国代表と伊予銀行ヴェールズの交流-Journal-ONE撮影
初の日本人監督として2024年3月、女子ソフトボール韓国代表の監督に就任した久門篤志監督と、伊予銀行ヴェールズの石村寛監督は共に愛媛県出身のソフトボール指導者。そのご縁から両チームの交流は2024年7月、互いに縁のある地・愛媛県松山市で第1回目の合同強化合宿として始まった。

久門篤志監督(写真右)と石村寛監督(同左)は共に愛媛県出身のソフトボール指導者-Journal-ONE撮影
これに続き、今夏は第2回目としてKBSAが伊予銀行ヴェールズを韓国に招き、7月2日から鎮川ナショナルトレーニングセンターで合同強化合宿が実施された。この第2回目の合宿の取材許可が降りたのは、昨夏の第1回強化合宿をJournal-ONE編集部が密着取材していたからだ。
KBSAと伊予銀行ヴェールズの素敵なご縁を取材するため特別な許可をいただいたJournal-ONE編集部は、交流が行われている鎮川ナショナルトレーニングセンターのソフトボール場へ足を運んだ。
坂道をゆっくりと登ること約10分、ようやく右手に見えてきたのが今回の取材会場となるソフトボール専用球場が見えてきた。110m四方の敷地に、赤土のインフィールドと綺麗に手入れされた芝生に覆われた外野の緑のコントラストが熱い日差しに映えている。

外野の芝生も美しいソフトボール場-Journal-ONE撮影
「今は真夏なので想像がつかないかもしれませんが、冬の間は長く雪と氷でグラウンドでの練習ができないのです」と、久門篤志監督が教えてくれた。センター後方には巨大なバックスクリーン、ライト後方には室内練習場らしき施設もあったが、「あれは、昨年できたアーチェリー場なのです。本当は室内練習場が欲しいとお願いしていたのですが…」と少し残念な表情で久門監督が続けて教えてくれた。

写真後方の巨大な壁はアーチェリーの射的壁だーJournal-ONE撮影
合同練習、練習試合に加え、韓国の中学生から大学生までを対象にしたソフトボールクリニックを実施するなど、鎮川ナショナルトレーニングセンターでの4日間の交流を行った韓国代表チームと伊予銀行ヴェールズ。この素敵な取り組みは別の記事にて紹介をしていくのでお楽しみに。
多彩な練習施設と緑豊かな環境でメダル獲得を目指す
ウェルカムセンターからソフトボール場までの徒歩10分弱の道のりは、大型バスでも十分に移動できる車道と散歩感覚で多彩な施設を見学できる歩道に分かれて整備されている。

円形のバスターミナルに沿って幾つもの練習施設が並ぶ-Journal-ONE撮影
ウェルカムセンターから緩やかな坂道を登ると、その正面に円形に配置された施設群を左手に見ながら右へと向かう坂道を歩いていく。バスステーションとなっている円形の道路に向かい、大きなTEAM KOREAのオブジェが設置されていて、その奥にある施設が鎮川ナショナルトレーニングセンターの目玉とも言えるウェイトトレーニングセンターだ。何と広さが約5,000㎡もある。
トレーニングセンター内への立ち入りを許されたJournal-ONE編集部だったが、内部の撮影はNG。残念ながら写真では外観を掲載するに留めるが、その内部はズラリと様々な機器が並ぶ圧巻の施設だった。
