
司会も務めた朝日健太郎参議院議員-Journal-ONE撮影
「地方がこういった企画に協力いただけるのは、地方創生に可能性が広がる良い事例。アスリートを呼んでイベントをするだけでなく、国際交流という切り口や、気軽に身体を動かすといったプログラムがスポーツの可能性を広げてくれるだろう」と、自らのフィールドであるビーチスポーツが盛り込まれたプログラムを楽しみにしていた。
今回の企画に賛同した朝日参議院議員は、岸田文雄前首相や地方選出の国会議員に声を掛け、会見では自らマイクを持って司会を務めるなどこのイベントに並々ならぬ期待を寄せていた。
記者会見の最後にCLAの小学生から記念品をもらうと、大きな身体を屈めて目線を合わせて笑顔で記念撮影。元アスリートの政治家が自分のフィールドを活かして積極的に地域創生に参画する姿は、他の国会議員ではできない離れ業だと感心した。

小学生からプレゼントをもらい笑顔の朝日健太郎参議院議員-Journal-ONE撮影
様々な関係者も新たな企画に期待を寄せる
「岸田文雄前首相が、総理大臣時代にカンボジアとの強い絆を作ってくれた。今回、そのひとつとしてカンボジアの小学生が日本の小学生と交流できる機会に感謝します」と話したのは、トゥイ・リー(Tuy Ry)在日本国カンボジア大使。

トゥイ・リー(Tuy Ry)在日本国カンボジア大使も駆け付けた-Journal-ONE撮影
「私たちの団体は、様々なビーチスポーツ、マリンスポーツと連携し、認知拡大と世界で活躍できる選手の育成を目指している。ビーチを楽しめる環境作り、ビーチスポーツの推進、観光交流など幅広く活動する中、今回の企画は可能性が広がる取り組みだ」と、遊佐雅美 NPO法人日本ビーチ文化振興協会理事も期待を寄せる。
「ポルポト政権により、資本主義の元凶として多くの知識人、教師が殺害されたカンボジア。教師不足の現状を見かねて、理数科教師を中心にベテラン教師を派遣したことがきっかけです」と話すのは、大久保秀夫CIESF理事長だ。

活動の経緯を話す久保秀夫CIESF理事長(右)-Journal-ONE撮影
カンボジア政府も教育に力を入れる流れになったが、CIESFは自らでCLA小学校を設立。その一期生が卒業する今年、いよいよCLA中学部が開校し中高一貫校設立の目標が見えてきた。その記念すべき年に行われる国際交流事業に目を細めていた。
OLYMPIC Trials 2025
宇陀市・那智勝浦町・カンボジア国際交流事業、OLYMPIC Trails 2025。岸田文雄前首相との会合を終えたCLAの小学生たちは奈良県宇陀市で、現地の小学生10名との交流プログラムに臨む。

来日して直ぐに駆け付けたCIESF Leaders Academyの生徒たち-Journal-ONE撮影
宇陀市では、2012年ロンドンオリンピック100m背泳ぎ、400mメドレーリレーで銅メダルを獲得した寺川綾さん、1992年バルセロナオリンピック、1996年アトランタオリンピックに日本代表として出場した千葉すずさんに水泳指導を受け、最先端ARスポーツHADOを体験する。
那智勝浦町では、生マグロの競り体験と生マグロを味わい、白浜ビーチで遊佐雅美さん、バレーボールでアトランタオリンピック、ビーチバレーで2000年シドニーオリンピック、2008年北京オリンピックに出場した佐伯美香さん、バレーボールで北京オリンピック、ビーチバレーで2021年東京オリンピックに出場した石島雄介さんから海辺の安全講習とビーチスポーツを教わる予定だ。

地域活性化に期待を寄せる堀順一郎那智勝浦町長-Journal-ONE撮影
「同じ年齢の子供が水泳とデジタルで同じ体験をすることで、自分たちでは当たり前と思っていることが違うことに気付いて欲しい。地域の良さを再発見する機会になれば」(金剛宇陀市長)