
目の前に広がっているのが石花殿ーJournal-ONE撮影
ガイド:これが龍河洞最大の ”天降石” という高さ約11mの石柱です。鍾乳石は100年で約1㎝成長すると言われています。なのでこの天降石は約15万年かけて今の形になったと言われているのです。
そう言われ最初、長すぎる歳月を頭でイメージするのは難しかったようで時が止まったかのように動きが止まった3人。15万年前というと現生人類がアフリカで誕生し始めた時期とされており、狩猟採集をして火や道具を使い始めた頃なので時代をイメージできないのも無理はありません。少しずつ頭の整理がついてくると、天降石を見て「凄いなあ」「そんなに長い時間をかけてこの形になるんだ、、、」と圧倒された様子で天降石に触り、時代を肌で感じていました。

自然が創り出した天降石の表面-Journal-ONE撮影
途中、鍾乳石が形成される様子が分かりやすく見られる場所がありました。
ガイド:鍾乳石が柱のような形になるには天井から下に垂れ下がる “つらら石“ とその真下にあり地面から上に向かって成長する “石筍(せきじゅん)“ がくっつくことで石柱になります。これは天井から落ちる水滴に含まれた石灰分が蓄積されることで、つらら石は下に、石筍は上にそれぞれ成長していくのです。
竹光:水滴の音が色々なところから聞こえるのは、今も鍾乳石を作り続けているからなんですね。
ガイド:そうです。何万年も前からこうやって少しずつ蓄積して今、こうして壮大な景色をみることができているんです。そしてそれは未来にも繋がっていることになります。
安川:自然の力は本当にすごいですね。聞いたお話全てが壮大過ぎてすごい、、という言葉しか出てこないです。

自然の偉大さが良く分かりますーJournal-ONE撮影
暗闇を進む未知の冒険コースを体験
ガイド:さて、鍾乳石の説明も済んだので皆さん後ろ側にご注目ください。
そう言われて180度回転し後ろを振り返ると、フェンスで塞がれた立ち入り禁止の文字と共に ”冒険コース入口” と書かれている看板を見つけました。
井上:え!ここから冒険コースが始まっていくんですね。でも入口に見えるところは大人一人がほふく前進で通れるくらいの隙間じゃないですか。
ガイド:そうなんです。なのでここはほふく前進でくぐり抜けてもらい、早速奥の未整備の岩を進んでいきましょう!昨日、雨が降ったのでくぐるときにお腹や膝が水溜まりで濡れると思いますが、服は気にせずにゆっくり進んでくださいね。
そう言って慣れた体使いで岩の隙間をほふく前進で先導してくれるガイドさん。
竹光:こんなに狭くて普通は通らないところを進んでいくんですね。本当に探検しているみたいでとてもワクワクします!

はしごを使って龍河洞内は進んでいくのですーJournal-ONE撮影
足場が整っていない中を設置された綱やはしごを使って順調に進んでいくと、途中には岩の間を下って上り周辺を一周できる場所があったり、ビー玉を使って自然に開いた穴を通すことができるかといったミニゲームを楽しめる場所も。

ビー玉を使うゲームは3人とも成功ならずーJournal-ONE撮影
コウモリがいる暗闇をヘッドライト一つで進んでいくのですが、時折天井が低い位置では飛び交うコウモリが顔にぶつかりそうでヒヤヒヤする場面も。自然に形成された動物の顔に見える岩を見たり、動物の背中に跨っているような写真を撮ったり子供心を思い出させるような非常に楽しい体験ができました。

3人が乗っているのはサイのような形をした岩ですーJournal-ONE撮影
約1時間ほど緩やかな岩場を登り続け、出口付近で観光コースに再び合流。探検の余韻に浸りながらも出口に近づくにつれて洞窟内で人が生活をしていた痕跡をどんどん見つけました。 ”神の壺” と呼ばれる約2000年前の弥生人が残したとされる壺が鍾乳石と一体化している様子を見ることができたり、弥生人が火を使った跡を間近で見ることができるのです。





