上野)先ほど、スマホの時代と言いましたが、分からないことをすぐ調べられるという点は良いですね。分からないことは放置せず、Googleで検索して知識として持っておくのです。知らないことを知らないままで終わらせない、探求心や知識欲を養うトレーニングです。
上野)自分の場合は、本を読んでいて言葉の意味が分からなかったり漢字が読めなかったりした時に、流し読みせずに読むのを中断して調べるようにしています。「あぁ、この言葉はこういう意味なのか。この言葉遣いはとても素敵だなぁ」と、自分に知識が積み重なっていくのです。

これからも上野投手の活躍は止まらない-Journal-ONE撮影
― 確かに、スマホで何でも調べられる環境であるものの、つい面倒で放置することはありますね。
上野)そうやって得た知識を、若い子に聞いてみたりもします。そうすると「上野さん、めっちゃ物知りですね!」と、会話を続けるきっかけにもなりますよね。「私もこの前、調べて知ったんだけどね」と返すのですが(笑)。
競技と私生活のマインドセットは
― 上野選手は、ソフトボールを色々な手法で探求しているということが分かりました。しかし、競技と私生活のマインドセットはどうやってしているのですか?
上野)ソフトボールを考えているのは基本的にグランドにいる時だけです。コーヒーを飲んだり、映画を観たりなど何かをしてマインドセットをすると言うより、ソフトボールのスイッチをオンにしたりオフにしたり。家に帰って来たら電気つけるみたいな感覚でマインドセットしていますかね。
― では突然、ソフトボールモードから出たり入ったりできるということですか?
上野)例えば、試合前のホテルでデータを見る時にはスイッチが入ります。試合が終わったら直ぐにオフにして、ゲームしたりもしますしね(笑)。
座右の銘は「強い弱いは執念の差」
― 最後に、大切にされている言葉、座右の銘を教えてください。
上野)「強い弱いは執念の差」です。この言葉は、昔からうちのチームのバッテリーミーティングで使われていた言葉なのです。歴代の先輩方からずっと受け継がれてきた言葉を座右の銘にしています。

上野投手の活躍が更に楽しみになったインタビューでした-Journal-ONE撮影
優勝の喜びを知っているからこそ、1勝に向けて全力を尽くす。上手くなりたい、憧れている選手の様になりたいと思うからこそ、ひとつでも多くのことを吸収しようと教わる。上野選手の独占インタビューを通して、ソフトボールという競技を超えて様々な場面で役立つことを教わった。皆さんも、このインタビューから何かヒントを得ていただければ嬉しいです。
上野由岐子投手とビックカメラ高崎に注目
上野選手が出場する2025JDリーグ公式戦も残りわずか。3年ぶりのダイヤモンドシリーズ制覇に向けて驀進する“ビックカメラ高崎ビークイーン”を応援しに、是非スタジアムに出かけてみてはいかがだろうか。
10月18日(土) vs 日本精工ブレイブベアリーズ
10月19日(日) vs 豊田自動織機シャイニングベガ
※試合後、上野投手250勝達成オリジナルステッカーの配布イベントあり!
10月25日(土) vs 日立サンディーバ
10月26日(日) vs 太陽誘電ソルフィーユ




















