四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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地域との連携で3×3の魅力を伝える(HACHINOHE DIME.EXE)Ⓒ3×3.EXE PREMIER

―― 誘致ラウンドの地方開催は八戸以外にも、高崎や焼津など全国で開催されました。各地の盛り上がりはどう感じていますか。

誘致ラウンドは、リーグがその場所にコートやゴールなどを運搬して設置し当日の運営・撤収まで行います。そのため誘致料として費用がかかるのですが、それでもやろうと思ってくれるチームオーナーや地域、施設の皆さんがいるということは、それだけ開催の意味を見出してくれているということだと思います。熱量があるわけですよね。

誘致料をいただいて我々が行きますので、そこはツーウェイ、双方向の関係性になりますから、互いに力を合わせて大会を盛り上げようとなります。誘致大会を複数年、継続開催していただいている場所も多くなっており、焼津や高崎、都内で言えばワテラスも初年度に比べると、今年は会場の雰囲気も含めて変わってきたと思います。積み重ねることで良い盛り上がりが生まれるのでしょう。

宇都宮、岡山で10周年チーム…あり続ける要因は?

―― 誘致大会の中では、やはりホームチームの存在が必要不可欠です。UTSUNOMIYA BREX.EXEやTRYHOOP OKAYAMA.EXEは今年チーム設立10周年を迎えましたが、3×3のチームがそれだけ長くあり続けることも価値だと思います。2チームをどう見られていますか。

PREMIERは参入障壁が(他のプロスポーツリーグと比べて)低いリーグで、チームの入れ替わりもこれまでありました。そういう状況の中で(2チームは)定着・成長して、価値が発揮できるようになってきた現れではないでしょうか。地域、選手、スポンサー、チームオーナー、いろいろな組み合わせの中で持続可能なモデルがより強固な形になっていった結果、あり続けているのだと思います。

10年を超えて活動できていることは、イコール多くの人に支えられている。これは我々のEXE(※)という“実行可能なリーグ”でありたいという意味合いの象徴的なチームになっているとも捉えています。

設立10周年の表彰の様子(TRYHOOP OKAYAMA.EXE)Ⓒ3×3.EXE PREMIER

―― とりわけ、宇都宮は世界的な3×3のまちになりました。もともと5人制の宇都宮ブレックスが活動していた土台がありましたが、PREMIERの誘致大会は一番の盛り上がりとも言えます。FIBAの世界大会も毎年開催される都市になっていますよね。その発展ぶりの要因は、リーグから見て何だと見ていますか。

それは、チームの頑張りはもちろん、地域の頑張りもあるのではないでしょうか。チームが「僕らはここでやるんだ」と言って頑張っていても、それだけでチームが地域に根付いて、競技が盛り上がるかと言えば、そうではありません。チームは必要条件ですが、十分条件ではない。そのギャップを埋めるためには、地域の理解が必要です。

その理解が宇都宮にはとてもあるので、発展につながっていると思います。UTSUNOMIYA BREX.EXEと地域がツーウェイの関係性に長い月日をかけてなり、地元企業だけでなく、佐藤(栄一)市長や市役所の皆さんといった行政側や地域の人も含めて、そこ(UTSUNOMIYA BREX.EXE)への応援や支援をする取り組みが強くなっていく。双方の協力体制があってこそ、いまの状況になっていると私は見ています。

世界的な宇都宮を拠点にしているUTSUNOMIYA BREX.EXEⒸ3×3.EXE PREMIER

―― この11年で東京以外の場所で3×3の試合がどんどん増えました。2026年秋には名古屋でアジア競技大会という大きな国際大会も開催されますが、3×3にとってどんな良い影響が期待できるでしょうか。

3×3の視点だけに立てば、すでに3×3はアジアで注目されています。FIBA 3×3 アジアカップがシンガポールで、FIBA 3×3 ワールドカップはモンゴルで開かれ、クラブ世界No.1を決めるFIBA 3×3 ワールドツアーもヨーロッパよりアジアでの開催が多くなっています。

しかし、3×3という枠を超えて広くスポーツの競技として見たときに、アジア競技大会でさまざまなスポーツと並列に取り扱ってもらえて、公式競技と位置付けられる価値がすごくあると思います。3×3を見たことない方や、よく知らない方に対して、競技の魅力や醍醐味が発信できる機会になるのではないでしょうか。

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