四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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リーグ運営の今後。PLAYOFFSは初の大阪開催へ

―― 一方で、いま日本のPREMIERは男子36チーム、女子9チームの規模になりました。2014年の男子7チームから拡大した中、各チームさまざまな運営方針がある中で足並みをそろえてやっていく難しさもあると想像していますが、いかがでしょうか。

今回お話を伺った中村 考昭氏ⒸHIROYUKI OHASHI

PREMIERは1リーグでやっているので、リーグ運営は今後も工夫していかなければいけない大きなポイントです。その工夫が一番大きく表れているのが、カンファレンスの組み方なんですよ。

基本的に6チーム単位からカンファレンスを組んでいましたが、カンファレンスごとのレベル差や同じ対戦カードが続くことを解消するために、オールカンファレンス(全チームが集まるラウンド)やインターカンファレンス(カンファレンスをまたいだラウンド)を導入してきました。今では複数のカンファレンス分けではなく、1つのカンファレンスにしてさまざまなチームと対戦できるようにレギュラーラウンドを組むなど、最適解を目指して取り組んでいます。今後も検証して、リーグの設計をどうするべきか考えていきたいと思います。

また、3×3.EXE SUPER PREMIER(PREMIERの上位チームと海外招待チームが出場する大会)が2024年から始まり、コロナ禍が明けて3×3.EXE TOURNAMENT(誰でもエントリーできる1DAYトーナメント)や3×3.EXE GAME(若年層向け普及大会)も復活しました。そうするとSUPER PREMIERを頂点にPREMIER、TOURNAMENT、GAMEというピラミッドができるんですよね。そうすれば、PREMIER参戦チームの中でより高いレベルを目指したいチームと、地域との関係性において着実に運営したいチームがある中で、ピラミッドの階層に応じて活動できる選択肢も増えてきます。リーグとしてどうバランスを取って、価値を提供していくかも含めて、そこは大きなチャレンジになると思います。

―― リーグ運営で言えば、今年は酷暑と雨にも悩まされました。暑さを考慮して開催時期を前倒しした誘致大会もありましたが、天候へのアジャストはどう振り返りますか。

暑さ・雨対策は、リーグとして大きなテーマです。3×3は屋外開催でこれまで発展してきましたが、春に始まり秋に終わる。この期間は年々、天候が過酷になっており、最も望ましい曇りという天候が非常に少なくなってきました。

その中で会場設営の工夫や、屋根付き会場、屋内会場の選択などを常々検討しています。開催時期の見直しもその一つです。今後も大会開催を積み重ねる中で、リーグとしての持続可能な形を維持しながら、天候上のリスクも織り込んで準備をしていきます。

ハーフコート分の広さがある屋内を活かした会場。雨天により当初予定していた会場から移動になったが多くのファンが訪れた(SHINAGAWA CC WILDCATS.EXE)©3×3.EXE PREMIER

―― ここ最近、商業施設内にスポーツイベントができる環境が増えてきました。リーグにとっては追い風になりそうでしょうか。

今シーズンで言えば、エミテラス所沢になりますよね。リーグとしては(施設を運営する住商アーバン開発様と)開業前から話をしてきた中で開催にいたりました。屋内にイベントスペースができている状況は、とてもありがたいです。

しかも、我々だけではなく、他のイベント主催者の皆さんにとってもニーズがあるわけですよ。賑わいを生み出していきたい施設者様と、イベント主催者の双方にとって有益なことだと感じています。

エミテラス所沢で開催された試合Ⓒ3×3.EXE PREMIER

—— PREMIERとしては今シーズン、2017シーズンから始まったPLAYOFFSが、初めて東京を飛び出します。開催場所であるグラングリーン大阪 ロートハートスクエアうめきたは、まだ開業して間もない新しい場所で、屋根もあるそうですね。大阪開催に至った経緯、大一番への期待感を最後にお聞かせください。

まず、関西圏で3×3を知ってほしいという思いがあります。PREMIERの国内におけるチームや試合興行は、どうしても東日本に偏っている事実は否めません。ただ、いまのPREMIERの規模なりクオリティがゴールではありませんから、我々はリーグや競技の魅力を広げていくきっかけを作っていきたいと考えており、その取り組みが今回の大阪開催になります。

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