
ファイブアローズの選手たちの勢いが止まらない‐Journal-ONE撮影
ついに迎えた最終クウォーター、完全に流れを掴んだファイブアローズは高橋 育実選手のスリーポイント、味方のロングパスをそのまま沈めた今林選手、豪快なアリウープダンクで会場を盛り上げたアレックス・デイビス選手の活躍もあり、残り6分で64-47と大差をつけた。残り4分でジェッツも追い上げ、ムーニー選手のダンクと、渡邊選手がフリースローを決め点差を10まで詰めると、更に渡邊選手が意地のスリーポイントも決め、点差はついに一桁に。しかし惜しくも時間が足りず、最終的には最後にダメ押しの得点を挙げ70-57でファイブアローズがあなぶきアリーナ香川での初勝利を果たした。

試合後には握手で両者を称えた‐Journal-ONE撮影
試合を終えてファイブアローズの籔内 幸樹ヘッドコーチは「今日の試合は渡邊 雄太選手自身が誰よりも一番試合を楽しんでるなという印象でした。試合にも30分以上出場していて、プレシーズンの時期として通常では考えられない時間だと思います。それでも香川の皆さんの前でプレーをしたいという本人の思いをクラブ側も汲んでのことだと思うんです。とてもいい表情で、いいバスケットをしてくれたと思っています」と話した。
クラブ史上最も多い来場者を記録し、大観客を前に試合をしたことについては「ファイブアローズの選手たちは渡邊君を意識するというよりも、6000人以上のファンの前で試合をやったことない選手ばかりなので、たぶんそっちを意識してたんじゃないかなと思います」と笑顔を見せて話した。

今日の試合からチームの成長を強く願う籔内 幸樹ヘッドコーチ-Journal-ONE撮影
ファイブアローズキャプテンの根來選手は「最高でしたね。僕たち選手としても、やっぱりこういう雰囲気の中でバスケットができるのは幸せですし、ファイブアローズとしても今までの中で一番お客さんが入った試合だったので、その記念すべき試合で選手してコートに立てたのは本当に嬉しいです」と喜びを明かした。

キャプションであり明るい性格で若手を引っ張る根來選手‐Journal-ONE撮影
渡邊雄太選手は「一つの夢がかなった」
試合後、地元香川県で試合ができたことについて渡邊選手は「本当にこんな早くに香川でプレーさせてもらえる機会がいただけるとは正直思ってなかったです。こういう機会を作ってくださった本当に多くの関係者の皆様に感謝していますし、たくさん駆けつけてくださったファンの皆様のおかげで、ここで試合ができたことが本当に嬉しいです」と話した。
新しいアリーナで試合をした感想を聞かれると「僕自身かなり緊張したんですけど、育ってきた場所でこういう雰囲気の中プレーできたということは、小さい頃はあまり考えてなかったので1つの夢が叶ったような気持ちです」と話した後に「せっかくたくさんの人が見に来てくれるので、それなり良いところを見せなきゃいけないなと思ったので少し悔しい思いも残ったなと思っています」とコメントした。

「応援に来てくれると嬉しいです」と笑顔で話す渡邊選手-Journal-ONE撮影
「今日を機会にたくさんの人がバスケットボールに興味を持ってくれたら嬉しいですし、香川県でバスケットボールが盛り上がっていくことはすごく嬉しいです。香川県にもファイブアローズという素晴らしいチームがあるのももっと多くの方に知ってもらいたいです」と会場の誰よりも今日の試合を楽しんでいた渡邊選手が笑顔で会場を後にした。
香川県での凱旋試合は大盛り上がりで幕を閉じ、ジェッツは10月4日(土)から ”名古屋市枇杷島スポーツセンター” で行われる ”ファイティングイーグルス名古屋” 戦に。ファイブアローズは9月27日(土)から ”あなぶきアリーナ香川” で行われる ”新潟アルビレックスBB” 戦からBリーグ2025-26シーズンが開幕。今年もこの2チームがどんな戦いを見せてくれるのか、選手はもちろんファンも待ち侘びているバスケットボールのシーズンはもうすぐそこに迫っている!

