四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

いよいよBリーグの2025-26シーズンが開幕する。今シーズンは、2016-17シーズンのリーグ開幕から数えて10シーズン目。愛知県では2021-22シーズンにファイティングイーグルス名古屋がB1昇格を決めたことで、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、シーホース三河、三遠ネオフェニックスを含めた4チームが、国内トップリーグに所属するという地域になった。新アリーナの開業・建設計画も立ち上がり、2026年秋にはアジア競技大会という国際大会も控えるなど、広くスポーツに置いても注目されている。そんなエリアに拠点を置く4チームを紹介したい。今回は愛知県豊橋市が本拠地の三遠ネオフェニックスである。

昨シーズンは初のCSセミファイナル進出

三遠ネオフェニックスは昨シーズン、レギュラーシーズンで47勝12敗をマークして2シーズン連続で中地区優勝を遂げ、チャンピオンシップ(CS)に進出。クォーターファイナルで群馬クレインサンダーズを2連勝で下し、初のセミファイナルでは琉球ゴールデンキングスと熱戦を繰り広げた。1勝2敗で敗れたものの、一昨シーズンは敗れたクォーターファイナルを乗り越えるなど、大野篤史ヘッドコーチ(HC)体制になってから3シーズンで着実に山を登ってきた。

今夏、日本代表としても活動をしてきた吉井裕鷹選手ーJournal-ONE撮影

チームの強みはリーグ屈指の攻撃力である。平均得点はB1最多の90.8点を記録し、平均アシスト22.6本、3ポイント成功率も35.7%とB1でベストスタッツ。とりわけ、攻撃の要・佐々木隆成(#24/PG・SG/180cm)は2024-25シーズンのアシスト王を受賞し、レギュラーシーズンベストファイブにも選出されるなど、司令塔として成長著しい。加入1シーズン目のデイビッド・ヌワバ(#2/SG・SF/196cm)も同じくベストファイブに選出され、エースとしてチームをけん引。日本代表の吉井裕鷹(#10/SF/196cm)も新天地で平均26分12秒のプレータイムをつかみ、平均11.3得点とキャリアハイをマークした。

スピードのチームに、パワーをもたらす新戦力

そんな三遠は大野HC体制が4シーズン目を迎え、吉井、ヌワバ、ヤンテ・メイテン(#1/PF/201cm)ら昨シーズンの主力を維持して、新シーズンへ挑む。佐々木が怪我で離脱中なのは痛手だろうが、昨シーズンのベスト6thマンで司令塔の大浦颯太(#5/PG/182cm)は頼もしく、成長を続ける21歳の湧川颯斗(#14/PG/197cm)の伸び代は大きい。昨シーズン、古巣復帰で3ポイントシュートや好守でチームに欠かせない働きを見せた津屋一球(#28/SG/191cm)らも引き続き活躍が期待される。

愛知セントラルカップでは津屋選手の活躍も光ったーJournal-ONE撮影

一方で新加入選手の目玉は、ダリアス・デイズ(#4/PF/201cm)と河田チリジ(#15/C/208cm)という力強い選手たちだ。ペースの速いスピーディーな攻防が多かった三遠に“パワー”をもたらす。開幕に先立ち、9月22日に開催された「B.LEAGUE 2025-26 SEASON TIPOFFカンファレンス」に登壇した佐々木も頼りにしているようだ。「去年の良いところは残しつつ、新しく入ってきたダリアス・デイズ選手、河田チリジ選手によって、本当にパワーがプラスされたというか、今年はスピードにプラスしてパワーで戦っていきたいと思います」と話していた。ルーキーシーズンを迎える浅井英矢(#11/SF/197cm)や、根本大(#20/PG/180cm)もチームに新しい風を吹かせる。

前哨戦で見せた堅守、新戦力の起用

シーズンの前哨戦となった「AICHI CENTRAL CUP 2025」でも、三遠は見事に優勝を飾った。初戦で名古屋ダイヤモンドドルフィンズを86-63で破ると、決勝ではファイティングイーグルス名古屋を立ち上がりから圧倒。プレッシャーの強いディフェンスを仕掛けて相手のミスを誘うと、大浦がドライブや3ポイントシュートを沈めて攻撃をけん引。前半を46-28で折り返すと、後半はファウルトラブルなどでピンチの時間帯をチーム全員で乗り切って76-53で勝ち切った。外国籍選手をコートに1人だけ起用して、浅井や根本ら若手を送り出すシーンがあったのも見逃せない。

MVPに選ばれた大浦選手が表彰式で見せた笑顔ーJournal-ONE撮影

■記者プロフィール
大橋 裕之
WordsMotionという屋号でライター・編集者。バスケットボールが多め。アーバンスポーツの3x3バスケをはじめ、BリーグやDリーグを取材するほか、スタートアップ領域や新規事業領域のビジネス系インタビューも実績あり。企画も考え、コンテンツ制作に伴走します。

≫「X」アカウント
https://x.com/Words_Motion

[写真]=Nobuhiro Fukami
取材・文:
大橋 裕之( )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn