四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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全日本総合選手権で3位と健闘したNEC-NECInstagramより
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優勝を託して日の丸を背負う戦いへ

「今日もナイスゲームだった。みんな、溝江監督の下で本当に成長している。あと2試合頑張って、溝江監督の地元胴上げを実現して欲しい」と円陣で選手たちに想いを託すのは、“NECプラットフォームズレッドファルコンズ”の西山麗コーチ。

「溝江監督の故郷に錦を」と託して渡米した西山コーチ-Journal-ONE撮影

「溝江監督の故郷に錦を」と託して渡米した西山コーチ-Journal-ONE撮影

このシーンは、国内の女子ソフトボール大会で最も権威のある“皇后盃全日本総合女子ソフトボール選手権大会(以下、全日本総合選手権)”で、準決勝進出を決めた“伊予銀行ヴェールズ”戦直後のシーンだ。

西山コーチはその後、ルーキーの野田愛紗と共にスタジアムから青森空港へと向かった。9月27日(土)から10月1(水)にかけ、アメリカ・オクラホマシティで開催される“第15回女子U18ワールドカップ ファイナル”に出場するため、青森県に持ち込んだ日本代表のパッキングを携え、賜杯獲得をチームに託して溝江香澄監督の故郷・青森県弘前市を後にした。

U18日本代表の野田愛紗-Journal-ONE撮影

U18日本代表の野田愛紗-Journal-ONE撮影

地元との強い絆が快進撃を呼ぶ

大会初日の1回戦、あいにくの雨に見舞われた青森県弘前市。徐々に激しくなる雨の中で大会は進んでいったが、昼過ぎにはプレー継続が不可能となり、数試合が降雨サスペンデッドゲームとなった。

翌大会2日目、”岩木山総合公園野球場”で行われる第1試合で再戦に臨んだNECだったが、夜遅くまで降り続いた雨によりグラウンドコンディションは最悪。しかし、定刻通りの試合開始を実現したのは、弘前市役所、弘前市ソフトボール協会、地元の高校生たちによる献身的なグラウンド整備のおかげだった。

溝江監督は地元・弘前の運営スタッフに感謝していた-Journal-ONE撮影

溝江監督は地元・弘前の運営スタッフに感謝していた-Journal-ONE撮影

「地元の皆さんの熱意には、本当に頭が下がる」と頭を下げた溝江監督とNECの選手たちは、柴田日菜乃の本塁打で挙げた1点を左腕エースの大塲亜莉菜が守り切って1-0。粘る山梨学院大学を振り切って初戦突破を果たした。

この勝利で勢いに乗るNECは、ダブルヘッダーとなった2回戦でも同じJDリーグ東地区に所属する“大垣ミナモ”も5-0と完封シャットアウト。勢いに乗り、続く大会3日目の準々決勝に臨むため、同じ弘前市内の“はるか夢球場”にやって来た。

チーム状態上がるトップチーム同士の激突

ベスト4をかけた大一番の相手は、同じJDリーグの西地区に所属する伊予銀行との対戦。東地区6位(9勝14敗)のNECに対し、伊予銀行も西地区4位(11勝12敗)とリーグ戦では苦戦を強いられている。

しかし、両チーム共に後半戦は勝ち星が先行。ベテランと若手が融合した試合展開では、優勝を目指す上位チームにも堂々たる戦いぶりで勝利するなど、状態を上げてきている好調チーム同士の対戦は接戦必至と予想されていた。

円陣を組んで狙い球を共有するNECの選手たち-Journal-ONE撮影

円陣を組んで狙い球を共有するNECの選手たち-Journal-ONE撮影

この大事な試合の先発を任されたのは、右のエース・山本すみれ。オリンピック東京大会金メダリストの精神的支柱・清原奈侑とのバッテリーが好調の伊予銀行打線に挑んだ。

序盤から勝負強い打線が爆発

その山本は初回、2死から四球と安打で2死一、二塁と先制のピンチを背負うが、後続を抑えて無失点で立ち上がる。

するとその裏、NECは先頭・辻野こころが伊予銀行の先発・黒木美紀から四球を選ぶと、2死三塁から4番・長井美侑がセンター頭上を破る適時二塁打を放って早々に山本を援護した。

続く2回も、先頭の清原が四球を選んで出塁すると、続く7番・原日菜海がセンターのフェンスを越える特大の2点本塁打を放ち追加点を奪う。

本塁打を放ち笑顔で本塁を踏む原-Journal-ONE撮影

本塁打を放ち笑顔で本塁を踏む原-Journal-ONE撮影

さらに8番・塩田優和も二遊間を破る安打で続くと、2死一塁から1回戦で殊勲の本塁打を放った2番・柴田が右前安打で2死一、三塁とクリンナップに繋いだ。

ここで前の打席、チャンスで凡退していた3番・木村友奏が、0-2と追い込まれながらもレフトへ弾丸ライナーの3点本塁打。繋いだ打線でこの回一挙5点を挙げたNEC打線に堪らず、伊予銀行は先発の黒木を諦め、小泉夢乃をマウンドに送った。

アクセス

はるか夢球場(弘前市運動公園野球場)

  • 住所
    青森県弘前市豊田2丁目3−1
  • TEL
    0172-27-6411
  • アクセス
    東北新幹線 青森駅 - 奥羽本線(45分)- 弘前駅 - 弘南鉄道(5分)- 運動公園前 - 徒歩2分
  • その他
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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