四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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ガッツポーズを見せる平野美宇-(C)T.LEAGUE
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ただ、何しろ暑いので、平塚宿本陣跡で東海道散策を切り上げ、目的地の平塚総合体育館へと向かうことに。それにしても、「平塚」というだけあって、かなり平坦な場所である、などということを考えている間に、程なくして体育館に到着。外観はややこぢんまりした印象を受けたが、それ故か、中へ入ってみると、そこに広がる空間は意外にも大きく感じられた。

平塚宿の看板を見つつ‐平床大輔撮影

平塚宿の看板を見つつ‐平床大輔撮影

試合開始予定は17時だが、15時半開場でエリア内自由席ということもあり、少しや早めの15時50分ごろに入場。今回この会場で行われるのは、木下アビエル神奈川vs.日本ペイントマレッツという対戦カードなのだが、何しろ“我が”木下アビエル神奈川は、張本美和、そして平野美宇という五輪出場経験のある2人のスター選手を擁しているのである。

本当のことを言うと、当初は2階の自由席(確か大人1,000円)で良いかなと思っていたのだが、チームの陣容を確認したところ、初めて張本と平野が名を連ねていることを知り、これは少し奮発してホーム側の良い席で見ようではないか、ということになり、1階Aエリアを購入し、少し早めに出張ってきたのである。

私が入場した時点では、1階席の観客は2、3割ほど入で、前から3列目の好位置を確保することに成功。ちょうど相手チームの選手たちが練習をしていたが、思っていたよりも卓球台と客席が近い。そして卓球台と1階席の中間に選手やコーチたちの控えるベンチが設営されている。

時計の針がそろそろ16時を指そうかと言うところで、入れ替わりでアビエルの選手たちが登場。皆、声を出すことなく淡々と練習を開始する。1人、見慣れた顔を発見。平野である。ただし、張本はいない模様。

会場の平塚総合体育館-平床大輔撮影

会場の平塚総合体育館-平床大輔撮影

期せずして握力の自己ベストを大幅更新

入場時にもらったハリセンなどで場所取りをし、一旦、売店のあるホールへ出て、缶のハイボールを買い求める。500円也。ちなみに、缶ビールも缶チューハイも500円と、催し物価格ながら、ペットボトルのお茶は100円と良心的だった。アリーナでの飲食は禁止とのことで、ハイボール片手にホールをぶらぶらしていると、なぜか握力を測定しているブースがあった。

何でも、握力測定に協力してくれた人に粗品を進呈しているのだとか。確か握力など、高校の体力測定(確かスポーツテストなる名称であったと記憶している)以来、測っていないはずである。

恥ずかしながら、当時の私の握力は女子並みで、正確な数値は覚えていないが、20kg台だったことは確かである。別段、運動が苦手だったと言うわけではなく、体育の時間で1,500mを走ると、陸上部の奴に次いで2番目のタイムを出すくらいの体力はあったのだが、どう言うわけか握力だけはからきしだった。

ただ、ここ数年は田舎暮らしをするなか、漁師をやったり、神輿会に入って年に数回神輿を担いだりしていることから、完全に体が資本という生活になったため、都会で暮らしていた頃とは異なる日常生活の負荷に負けない身体を作るべく、筋トレに勤しむ日々を送っているので、女子並みの握力だった若い頃の自分とは違うという自負はある。

別に握力向上に特化したメニューをこなしているわけではないが、前腕や胸筋を鍛えるなかで、相乗的に掌周辺の筋力がアップしているということも十分に考えられる。

一丁、やってみるか、握力測定。

ハイボールを握っていた右手は缶についた露で濡れていたので、左手で握力計を受け取ると、そのままフルパワーで握る。すると、いかにもオールドスクールというアナログの握力計の針は50kg付近を指した。自己ベスト、大幅更新である。

そうか、自分の手のひらはこんなことになっていたのか。このまま行けば、素手でリンゴを握り潰すのも夢ではなさそうである。50間近のおじさんは、ハイボール缶を片方の手に、握力計をもう片方の手に握りしめながら、ささやかな達成感を噛み締めたのであった(ちなみに、この数値は40代後半男性の平均をほんの少し上回るくらい)。

握力測定の景品でもらったうまい棒(たこ焼き味)をつまみにハイボールを飲み終えると、他には特に見るべきものもなさそうなので、アリーナへ戻ることに。途中、アリーナの出入り口付近にいた関係者に張本の出場の有無を尋ねてみると、現在、海外遠征中につき、この日は欠場とのこと。うーむ、残念。まあ、平野が見られるのでよしとしよう。

素人相手に手を抜かず、回転の効いたサーブを打つ選手

アリーナに再入場すると、そこでは来場者向けに「プロのサーブを受けてみよう」という催しが行われていた。これはなかなかにナイスなファンサービスである。

■記者プロフィール
平床 大輔
雑文家。1976年、東京都生まれ。コロンビア・カレッジ・シカゴ卒。神奈川県西湘在住。主にスポーツ系の記事執筆や翻訳を手掛けつつ、週2で魚を漁るパートタイム漁師。
アクセス
平塚総合体育館https://www.journal-one.net/jp/wp/wp-admin/profile.php
  • 東海道新幹線 新横浜駅 - 横浜線(9分)- 東神奈川駅 - 京浜東北線(3分)- 横浜駅 - 東海道本線(32分)∸ 東戸塚駅 - 神奈川中央交通バス(5分)- 追分バス停 - 徒歩11分
取材・文:
平床 大輔( 日本 )
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