応援団の振り返りと反省
試合後、応援団はミーティングを実施。坂入団長は「いい応援ができた」と振り返り、チアリーダー部の松本部長は「守備時の声量に課題」と反省点を共有。
辻さん・大工原さんインタビュー
応援の手応えと課題
全体ミーティングの終了後、改めて辻さん、大工原さんにこの試合を振り返ってもらった。
辻さんは、「あと少し、私たちの声が届いていれば、勝てたかも知れない」と、自らの応援でチームに勝ちを呼び込めなかったことを悔やむ。
とはいえ、大工原さんは「まだリーグ戦は始まったばかり。最後まで気を引き締めて応援したい」と次戦でのリベンジを誓ってくれた。

今日の試合について教えてくれた辻さん(左)と大工原さん(右)-Journal-ONE撮影
競技大会の経験が応援に活きる
続いて、先に参加した競技大会で得た手応えについて聞くと。
辻さん:「農友会の運動部の皆さんが頑張って努力している姿を見て、理解して、その気持ちを応援に繋げるというのは、私自身の応援精神に繋がっていると思っています」
大工原さん:「私たちの応援や気持ちが微力だとしても選手の力になっていたら嬉しいですし、その思いがチアスピリットだと思うので競技も応援も通じるところがあると感じています」
ふたりとも、競技大会と運動部の応援は、自分たちのチアリーディング活動に相乗的な効果を与えていると教えてくれた。

野球も応援も楽しむ辻さん-Journal-ONE撮影
高校時代との違いと成長
高校との応援の違い
辻さんは、高校野球の名門・横浜高校の出身。それゆえ、高校野球の応援と大学野球の応援の違いについて聞いた。
辻さん:「横浜高校は、応援のレベルがすごく高いです。さらに、とてもファンが多く、県大会でも球場が横浜高校のファンで埋まってしまうほどの人気です。一方で、大学は平日開催の試合も多く、観客が少ない分、私たちがもっと声を出さないといけないんだなと感じました。観客の皆さんに、応援を頼っていた部分があったなと思いましたね」
高校野球と比べ、観客数の少なさが否めない大学野球。その環境の違いを埋めるためにも、自分たちの応援が重要となるという。
大学での応援で得た成長

大工原さんも終始、笑顔をみせながら応援を楽しんでいた-Journal-ONE撮影
一方、公立高校では珍しいチアリーディング部のある都立国際高校出身で、野球の応援は大学からという大工原さんに、野球応援で得たものについて教えてもらった。
大工原さん:「1年生の時は、本当に緊張していて、笑顔を作る余裕すらありませんでした。そのため、試合の流れも、正直あまり目に入っていなかったと思います。しかし、少しずつ経験を重ねるうちに、自分の心にも余裕が生まれてきました。その結果、今では、試合の展開を感じながら、応援そのものを心から楽しめるようになりました。そこが、自分にとって一番の成長だと感じています」
徐々にゲームにのめり込むことで、自分が応援を楽しめるようになったこと。そして、試合展開によって、メリハリのきいた応援ができるようになったことも教えてくれた。
1年生の活躍と今後の期待
今回、初めて野球応援に参加した1年生たちの活躍について聞くと。
辻さん:「すごく頑張っていたなと思います。たとえば、攻撃や守備の合間にも1年生はすごく声を出していました。教えたことを実践してくれていて嬉しかったです」
と、笑顔で1年生たちの健闘を称えた辻さん。
野球部へのメッセージ

インタビューの最後にメッセージをもらって本日の応援は終了-Journal-ONE撮影
最後に、硬式野球部へメッセージをお願い。
辻さん:「もちろん2部優勝、1部昇格ができたら嬉しいですし私たちも報われたなと思います。でも野球部がすごく練習している姿も知っているので、その成果を存分に出し切ってもらえたらと思います」
大工原さん:「もう一度、神宮に行きたいですね。でもグラウンドで戦う選手たちが、私たちの応援で試合を楽しめて結果を残してくれるのが私の一番の願いです」
辻さんも大工原さんも、1部再昇格という大きな目標に向かい、全力で応援すること誓ってくれた。それでも、その結果だけではなく、日々研鑽を積む野球部員の頑張りを同じキャンパスで見ている二人。自分たちの力をグラウンドで発揮してくれることを願っているという。





















