伊予銀行の選手たちが感謝を伝える一方、「良くここまで戦ってくれた」と涙ながらに感謝を伝える応援団。その姿が、全社一体となった伊予銀行の結束を現わす感動的なシーンとなった。
主将・安川裕美の喜びと決意
プレーオフ進出を決め、「素直に嬉しい」と語ったのは安川裕美主将。「まだこのチームで試合が出来るという嬉しさが大きい」と続ける。
その一言に込められたのは、主将就任から3年目で掴んだ夢舞台までの苦悩と努力。「捕手として、キャプテンとしてバランスを取るのが難しかった」と振り返る。
「常にコミュニケーションをとってくれた」と同僚たちへの感謝を口にした安川主将。一方で、改めて、チーム一丸で勝ち取った偉業の価値を強調し、仲間との絆が生んだ勝利であることを強く訴えた。

伊予銀行の攻守の要、安川主将-Journal-ONE撮影
石村監督と安川主将のプレーオフへの意気込み
石村監督は「一度は届かなかった舞台。失うものは何もない」と静かに決意を語った。安川主将も「プレーオフ進出は目標達成ではなく、新しいスタートに立っただけ」と先を向く。
最後に、「謙虚に目の前の勝ちを掴み取ります」と意気込みを見せた安川主将。その言葉には、かつての万年Bクラスという姿は微塵も感じられなかった。
伊予銀行ヴェールズの快挙と他チームの警戒
“伊予銀行らしくない”試合運びで一度はその座から滑り落ちた。しかし、開き直って掴んだ歴史的快挙に選手たちは満足はしていない。
「若くて元気のあるチームは、何を起こすか分からない恐怖がある」。他チームの名将たちもそう言って警戒を強めている。

勢いある伊予銀行ヴェールズの戦いが見られるか-Journal-ONE撮影
JDリーグ最強の盾と矛の対決へ
11月8日(土)に対戦する相手は、強打の日立サンディーバ。ワイルドカードから日本一の座を虎視眈々と狙う試合巧者だ。
守りからリズムを作り、1点を守り切る伊予銀行ヴェールズのソフトボール。JDリーグ最強の“盾と矛”の対決として歴史に残る名勝負となるだろう。





















