プレーオフに弾みをつける最終節の勝利
JDリーグ2025シーズンは11月1日に終了。雨天順延となった予備節で、ビックカメラ高崎ビークイーンは太陽誘電ソルフィーユに2-1で勝利。リーグ戦を勝利で締めくくった。
この結果、22勝6敗1分となったビックカメラ高崎、既に死守していた東地区2位を2年連続で確保。4年連続のプレーオフ進出へと弾みをつけた。
岩淵監督「現有戦力で最大限の結果」
リーグ戦終了後、岩淵有美監督にリーグ戦の総括を聞いた。
「当然、優勝を目指してやってきたが、現有戦力で最大限やるべきことをやった結果」と岩淵監督。戦国・東地区において奮闘した、選手たちの働きを評価した。

3年ぶりの日本一に挑む岩淵監督-Journal-ONE撮影
金メダリスト擁するスター軍団
何といっても、ビックカメラ高崎の特徴は、世界トップレベルの選手が集うスター軍団のチームであること。
東京オリンピック金メダリストの上野由岐子投手を筆頭に、濱村ゆかり投手、勝股美咲投手など、世代別に好投手を揃える投手陣が強みだ。
もちろん、野手陣も充実したメンバーを揃える。工藤環奈選手、藤本麗選手、炭谷遙香選手らが走攻守で活躍。ロサンゼルスオリンピック代表候補として注目されている。

ベテランと若手を繋ぐ役目も果たした藤本主将-Journal-ONE撮影
若手の台頭とベテランの融合
加えて、井出久美選手など若手の活躍も光ったが、過去2年はトヨタレッドテリアーズに日本一の座を譲ってきた。
今季は、上野投手、藤田倭選手、内藤実穂選手が節目の記録を達成。インタビューでは「ベテランと若手が融合すれば絶対に負けない」と語り、ビックカメラ高崎の強さを強調した。
さらに今シーズン、昨季引退した我妻悠香捕手、市口侑果選手が電撃復帰。加えて、即戦力の伊波蘭選手が加入し、戦力は大幅に強化された。
終盤5連勝で勢い加速
実際、シーズン終盤の東地区2位争いでは、レジェンドたちの言葉どおりのプレーを見せたビックカメラ高崎。若手選手たちの躍動に、ベテラン選手たちの安定感あるプレーが見事に融合した。その結果、見事に5連勝を達成したビックカメラ高崎は、プレーオフへと良い流れを掴んでリーグ戦を終えた。
岩淵監督も「素晴らしい実績を持つベテランが多くいるのがウチの強み」と語る。しかし、ベテランだけでなく「それぞれの役割を100%やり切ることが勝利への鍵」とプレーオフで勝ち切るポイントを教えてくれた。

レジェンド・上野投手の活躍は欠かせない‐Journal-ONE撮影
キープレーヤーは川村莉沙選手
プレーオフのキープレーヤーとして挙げたのは、今季加入の川村莉沙選手だ。デンソーブライトペガサス所属時から攻守に優れた川村選手。
リーグ最終戦では、見事に盗塁を成功させて東地区盗塁王を獲得した。その機動力は、短期決戦においてより相手を脅かす存在となるだろう。
ベテランと若手を繋ぐ新リーダーとして、川村選手の活躍は3年ぶりの日本一奪還に不可欠だ。

走攻守3拍子揃った川村の活躍がキー‐Journal-ONE撮影
プレッシャーの中で挑む一発勝負
11月9日(日)、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で行われるプレーオフ2ndラウンド。相手は東地区3位のホンダリヴェルタ。リーグ戦では3戦全勝と相性は良い。
しかし、一発勝負のトーナメントでは油断は禁物。そのためにも、ベテラン、中堅、若手がそれぞれの役割を果たし、チーム一丸となった戦いが求められる。
ビックカメラ高崎が3年ぶりの日本一奪還を果たすか。JDリーグ2025プレーオフの戦いに注目が集まる。




















