JDリーグ|10月の3連休、保土ヶ谷で集中開催
会場の”サーティーフォー保土ケ谷球場”は、神奈川県相模原市に本社を置く総合不動産事業会社のサーティーフォーが、2015年からネーミングライツを行っている。収容は約1万5000人で高校野球の神奈川大会も行われる。

JDリーグ公式戦が開催されたサーティーフォー保土ケ谷球場-小野寺俊明撮影
今年は夏の甲子園の準々決勝で横浜高校vs.平塚学園が行われ、4-0と平塚学園が序盤リードしながらも、横浜が5・7・8回に1点ずつ返して1点差とし、9回二死から逆転サヨナラ勝ちを収めた試合がここで行われており、記憶に残っている方もいるだろう。
最寄り駅は相鉄本線の『星川駅』(約1.6km)か、JR『保土ヶ谷駅』(約2.3km)となる。どちらからも散歩にちょうど良さそうな距離だが、スタジアムは丘陵地帯の上にあり、いずれのルートも上り坂が待ち受ける。特に星川駅からの道は『激坂』といっても言い過ぎではないだろう。なお、”箱根駅伝”の往路2区で難所と言われる”権太坂”は、『保土ヶ谷駅』と隣の『東戸塚駅』の間にある。
初めて降りた保土ヶ谷駅で地元の祭りに遭遇
3連休はいずれの日でも良かったが、天気予報とにらめっこした結果、12日(日)に行くことに決めた。この日は曇り空ながらも雨は降らず、予定通り3試合が行われた。保土ヶ谷駅には昼前に到着したので、昼ご飯を食べるため駅前を散策する。初めて降りる駅をぶらつくのはやはり楽しい。
保土ヶ谷は江戸の日本橋から、品川、川崎、神奈川に続いて、東海道五十三次で4番目の宿場街。駅から1分ほどのところに宿場町の雰囲気がある建物があり、『宿場そば 桑名屋』が営業している。2階には保土ヶ谷宿の資料が展示されているそうだ。

古民家風の宿場そば-小野寺俊明撮影
駅に着くまで知らなかったが、この日は『保土ヶ谷宿場まつり』が行われていた。まつりのコンセプトは「歴史ある宿場町・保土ケ谷を盛り上げ、後世に繋げる」で、平成2年(1990年)から行われているそうだ。西口商店街には地元飲食店を中心とした露店が並び、顔なじみ同士が挨拶を交わす、温かみのある雰囲気に包まれていた。
商店街の途中にある『税務署前ステージ』では、地元と思われるフラダンスチームがダンスを披露していた。プログラムを確認すると、最終日の最後(つまりメインイベント)には『カラオケ大会本選』が予定されており、予選を勝ち抜いた地元の出場者が、知り合いの声援を受けながら歌声を響かせるという。地域に根ざした手作りの祭りであることが伝わってきた。

税務署前のステージ‐小野寺俊明撮影
JDリーグは選手とファンの距離が近い
第2試合に合わせて球場に着くと、球場の隣りにある軟式野球場では、第3試合に出場するビックカメラ高崎とデンソーの選手たちがアップを行っていた。近づいてみると、中学のソフトボール部員と思われるショートヘアの女の子が、選手の顔と名前が書かれたボードを手に持って、練習を見ていた。こうやってJDリーガーに憧れる選手たちが、やがて逆の立場になって憧れの存在になって行くのかと思うと感慨深い。

ビックカメラの練習を見学-小野寺俊明撮影
軟式野球場の隣りには、各チームのカラフルなバスが停まっており、第1試合を終えた選手たちが家族や友人、知り合いと談笑している。JDリーグの選手たちはいつも明るく、ファンへの対応も実に丁寧だ。バスが出発するとファンに向かって、思い切り手を振っていた。こちらも何人かの選手と目線が合ったので、思わず手を振り返した…。

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