戸田中央が球団史上初の快挙、東地区優勝
JDリーグ4年目、ついに戸田中央メディックス埼玉が球団史上初の東地区優勝を果たした。まず、今シーズンは25勝4敗という圧倒的な戦績で、戦国と呼ばれる東地区を制覇した。さらに、名将・福田五志監督が率いるチームは、4年間の積み重ねを経て、日本一への視界を開いた。

球団史上初の地区優勝を果たした戸田中央-Journal-ONE撮影
成長の軌跡と福田五志監督の手腕
JDリーグ元年は最下位に沈んだ戸田中央。しかし、翌2023年には5位、昨季は3位と着実に順位を上げた。そして、今季は圧倒的な勝率で東地区を制覇した。
まず、福田監督は「守備と投手力を軸に、攻撃は機動力で崩す」という明確な哲学を掲げた。さらに、若手の育成に力を注ぎ、経験豊富なベテランとの融合を図った。加えて、試合ごとにデータ分析を徹底し、相手の弱点を突く戦術を練り上げた。
しかし、単なる戦術だけではない。福田監督は選手とのコミュニケーションを重視し、心理面のケアにも取り組んだ。「チームの一員としてどうあるべきか。それを考えられる選手がチームを強くする」と話す福田監督。それぞれの選手に役割を伝えることにも時間をかけていた。
次に、練習では「一球の質」を徹底的に追求し、選手にプレーでも考える力を植え付けた。結論として、この4年間で築かれた文化が、今季の圧倒的な強さにつながっているのだ。

試合中に指示を伝える福田監督-Journal-ONE撮影
盤石の投手陣:左右二枚看板の存在感
右のエース・増田侑希
まず、増田は昨季10勝7敗で最多勝を獲得し、チームの浮上に大きく貢献した。その安定感は今季さらに際立ち、防御率は驚異の0.96でリーグ最優秀防御率に輝いた。勝ち星は9勝、敗戦はわずか1と、ほぼ完全に試合を支配する投球を続けてきた。
さらに、増田の特徴は単なる数字だけではない。速球のキレと制球力の高さに加え、試合終盤でも球威が落ちないスタミナが光る。加えて、要所で投じる変化球の精度は抜群で、打者を翻弄する投球術はリーグ屈指だ。
しかし、増田の価値は投球技術だけにとどまらない。今夏のアジアカップで日本代表に選出された経験値は、チームにとって大きな財産となっている。次に、精神面での強さも見逃せない。プレッシャーのかかる場面でも動じず、淡々とアウトを積み重ねる姿は、まさに「勝利の方程式」の中心だ。
結論として、増田侑希は数字以上に、戸田中央の戦略と精神的支柱を担う存在であり、ダイヤモンドシリーズでもその力を存分に発揮するだろう。

日本代表にも選出された増田侑希-Journal-ONE撮影
日本代表エース・後藤希友
次に、今季から加入した後藤希友は、東地区で13勝を挙げ、堂々と最多勝のタイトルを獲得した。さらに、その投球内容は圧巻だ。西地区時代には投手タイトルを総なめにしてきた実績を持ち、移籍初年度にもかかわらず、東地区でも圧倒的な存在感を示したのである。
しかし、後藤の価値は数字だけでは語れない。試合終盤でも集中力を切らさず、プレッシャーのかかる場面でこそ真価を発揮する精神力は、チームに安心感を与える。
右の増田、左の後藤という女子ソフトボール界屈指の左右二枚看板が揃った戸田中央。どんな相手にも隙を見せない投手陣は、ダイヤモンドシリーズでも最大の武器となる。1失点が明暗を分ける一発勝負では、相手打線に得点を許さないだろう。

移籍1年目で最多勝に輝いた後藤希友-Journal-ONE撮影
打線の厚みとキープレイヤー
しかし、投手陣の安定感に加え、打線も昨季以上に厚みを増した。加えて、ベテラン、中堅、若手が融合し、どこからでも得点できる攻撃力を誇る。
鈴木鮎美と糟谷舞乃:精神的支柱
まず、今季200安打を達成した鈴木鮎美は、キャプテンシーでチームを牽引。犠打はもちろん、卓越したバットコントロールで進塁打も打てる鈴木は、一発長打も併せ持つ。
さらに、昨季までキャプテンを務めた糟谷舞乃の勝負強さも健在。今田まなにキャプテンを譲った今シーズンは、陰から後輩たちを支える精神的支柱となっている。
ともに、どんな劣勢でも自分たちのペースに引き込む試合巧者の頼もしいベテランだ。



















