偉業ラッシュの2025シーズン
2025年10月中旬、群馬県高崎市にて女子ソフトボール ”JDリーグ” 第13節が開催。秋の気配が漂い始めたこの季節、ビックカメラ高崎ビークイーンのホームゲームとして2日間4試合が行われました。約2,000人のファンが会場に足を運び、大いに盛り上がりました。
そしてこのラウンドでは試合だけでなく、選手とファンが直接交流できる記念ステッカー配布イベントも実施。2025シーズン前半戦に偉業を達成した上野由岐子投手(通算250勝)、藤田倭選手(通算200打点)、内藤実穂選手(通算150打点)。その3選手のオリジナルステッカーを制作するということでJournal-ONEがチームと共に企画。

上野投手の記念ステッカーデザイン-Journal-ONE撮影
試合終了後に選手本人から直接ステッカーが手渡されるもので、ファンと一緒に記録達成を祝い、言葉を交わす貴重な時間となりました。

藤田選手と内藤選手の記念ステッカーデザイン-Journal-ONE撮影
偉業達成を振り返る
上野由岐子投手:通算250勝
まずJDリーグの象徴的存在である上野投手は、4月27日(日)に群馬県太田市で行われた第3節・ホンダリヴェルタ戦で通算250勝を達成。2点を先制された2回途中から登板すると、打撃陣の反撃で勝ち越しに成功。その後点差を詰められ、7回2死満塁と一打逆転のピンチを迎えるも最後は塚本蛍選手をフルカウントの末にチェンジアップで空振り三振を奪い試合終了。

試合後に花束を手に笑顔の上野投手ーJournal-ONE撮影
その試合で上野投手はリーグ通算250勝という前人未到の大記録を達成したのです。
藤田倭選手:通算200打点達成
続いて6月15日(日)、栃木県那須塩原市での第9節・日立サンディーバ戦。1番・DPとして出場した藤田選手は、4回に内角低めの球を豪快にスイング。すると、この打球がレフトフェンスを越える2点本塁打となり、この一打で通算200打点を達成。元ソフトボール選手の ”女イチロー” として知られる山田恵里さん。その通算219打点に継ぐ、JDリーグ史上2人目の快挙で歴史に名を刻んだのです。

試合後、インタビューで祝福を受ける藤田選手-Journal-ONE撮影
藤田選手の活躍もありチームは勝利。打撃だけでなく投手との二刀流で勝利に貢献する藤田選手の記録達成は努力と実力が結実した瞬間でした。
内藤実穂選手:通算150打点達成
最後は5月25日(日)、新潟県上越市での第6節・伊予銀行ヴェールズ戦。4番・ファーストとして出場した内藤選手は6回に中越えソロ本塁打を放ち、通算150打点を達成。この一打がチームの反撃のきっかけとなり、逆転勝利へと導きました。

渡辺選手(左)と打点祝いの記念写真を撮る内藤選手(右)-Journal-ONE撮影
内藤選手は勝負強さと冷静な判断力を兼ね備えた選手で打線の中心としてチームを支えるベテラン。記録達成は内藤選手の存在感を改めて示したのでした。
試合も熱い高崎ラウンド
そしてついにやってきたステッカーの配布イベントの日。整理券を求めて多くのファンが朝から集結。選手と直接触れ合えるこの機会を聞きつけて会場に足を運んでくれました。中にはビックカメラ高崎のファンではない他チームを応援する方も。このイベントを聞きつけ「ステッカーがどうしても欲しくて来ました!」と来場していただいたのです。

ステッカー配布の準備が進んでいきました-Journal-ONE撮影
日本を代表する選手のイベントとあって、整理券はあっという間に配布終了。選手と触れ合える瞬間を待ちわびるファンが沢山いました。
18日 vs 日本精工ブレイブベアリーズ
高崎ラウンドの1日目。この試合では5番・DPの藤田選手が左越えソロ本塁打。3番・ファーストの内藤選手が犠牲フライで勝ち越し打を記録。6回から登板した上野投手は、一人に四球を許すもこの回のアウトを全て三振で奪う完璧な投球。そして最終回も日本精工打線を抑え込み試合終了。この試合のMWP(Most Wow Player)には勝ち越し打を放った内藤選手が選ばれました。


















