四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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大神雄子(トヨタ自動車アンテロープス・ヘッドコーチ)
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この記事の目次

「勝利の裏にある哲学と挑戦」─アンテロープスを率いる大神雄子ヘッドコーチが語る、快進撃の理由と未来へのビジョン

大神雄子ヘッドコーチは、日本女子バスケットボール界のレジェンド。トヨタ自動車アンテロープスを率いる指導者としても新たな歴史を刻んでいます。本記事では、チームの快進撃を支える戦略だけでなく、大神雄子ヘッドコーチ自身のキャリア、指導哲学、そして未来へのビジョンに迫る独占対談をお届けします。

今季首位を走り続けるアンテロープスートヨタ自動車アンテロープス


首位と好調を支える「勝ちたい欲」と昨季の教訓

勝利を支える“アンテロープスらしさ”とは?今季ここまで全勝を続けるアンテロープス。その強さの背景に迫ります。

--大樹生命 Wリーグ2025-26 レギュラーシーズン、第6週(11/23)が終わりました。現時点で首位と好調な状態を維持できているのはなぜでしょうか?

大神HC:振り返りは、シーズン終了後にするのですが…好調の背景ははっきりしています。

昨季は開幕0勝8敗からのスタートでした。その経験があるからこそ、今シーズンは“勝ちたい”という気持ちがとても強いです。それが大きな要因のひとつだと思います。

昨季は新人が7人いて、環境もコーチングもゼロからの構築でした。高校や大学から上がってきたばかりの選手にとって、プロの現場は簡単ではありません。だからこそ、今季はゼロではないという事実がポジティブに働いています。

昨季の経験が土台になり、理解のスピードも共有の深さも上がりました。過去の悔しさが現在の集中力を支え、昨季の積み上げが今季の再現性を支えていると感じています。

チーム作りで重視しているポイント

--ゼロからの積み上げは大変だったと思います。大神ヘッドコーチがチーム作りをする上で重視していることは何でしょう?

大神HC:私が最も重視しているのは、序列ではなく“役割”を起点にしたチーム作りです。

肩書や上下関係に見える序列が、無意識の遠慮や停滞を生むことがあります。だから、選手もスタッフも“自分の役割と責任”を明確にし、対話しやすい場を私が提供することを心がけています。

練習日に葵体育館にて独占インタビュー-Journal-ONE撮影

--チーム、スタッフそれぞれが役割に徹していると?

大神HC:その通りです。コーチ陣には役割を細かくシェアし、責任の所在をはっきりさせます。選手も同じで、ガード・フォワード・センターなどポジションごとに“やるべきこと”を具体的に言語化し、互いに理解します。

例えば、ビッグマンが3ポイントを打つことは限定的です。それと同じで、適材適所の判断がチームの効率を高めます。役割を伝える、把握する、そして責任として引き受ける。この一連を信頼関係のうえで回すことが重要だと思います。

競争下で養う“自分の役割と責任”

--練習や試合で行っている工夫はどういったものでしょうか?

大神HC:練習は試合の延長です。バスケットボールは毎週末試合があるので、火曜日や水曜日が練習となります。その練習でも、試合と同じ強度を作れるようメニューを組んでいます。

また、競争のできるメニューを組みます。常に選手が得点と時間を意識して練習できるように。しかも、全てゲームと同じようなシチュエーションであるよう心がけています。

競争が生まれる設計にしておくと、試合での迷いが減ります。組織としては小さくても、“見える責任”を置くことが大切だと思っています。

アンテロープスらしさは「全員で走る」

アンテロープスの魅力は試合でより引き立つートヨタ自動車アンテロープス

--アンテロープスの魅力。ファンに「アンテロープスらしさ」を感じてもらえるプレーはどんなプレーですか?

大神HC:バスケットボールは、“攻める”と“守る”の切り返しが多いという競技特性があります。その中で、私たちのプレースタイルはディフェンスからオフェンスを作るチームです。

まずは、アグレッシブに全員でディフェンスして相手のボールを奪う。つぎに、そこから全員で走って得点する。トランジションバスケットが、私たちのプレースタイルです。

日本人初のプロ契約とWNBA挑戦のリアル

大神雄子ヘッドコーチは、日本人女子選手として初めてプロ契約を結び、日本人2人目のWNBAプレーヤーとなりました。その挑戦に至った経緯はもちろん、今の指導にどうつながっているのかを聞いてみました。

アクセス
トヨタ自動車 葵体育館
  • 東海道新幹線 名古屋駅 - 地下鉄東山線(7分)- 新栄駅 - 徒歩6分
この記事に関連する人物
大神雄子

1982年生まれ、山形県出身。日本女子バスケットボール界のレジェンドPG。日本人女子選手として初めてプロ契約を結び、2008年にはWNBAフェニックス・マーキュリーでプレー。世界最高峰の舞台で23試合に出場し、スピードとゲームメイク力で存在感を示した。2013年には中国リーグでも活躍し、国内外で豊富な経験を積む。日本代表としては2004年から2014年までプレーし、アテネ五輪や世界選手権、アジア選手権などで中心選手として活躍。引退後はトヨタ自動車アンテロープスの指導者に転身し、2022年にヘッドコーチ就任。就任初年度からチームを準優勝に導き、現在も勝利を追求しながら若手育成にも力を注ぐ。2023年にはFIBA殿堂入り(日本人3人目)を果たし、日本バスケット界の歴史に名を刻む存在となった。

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