四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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ソフトボール交流会が開催
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秋の伊豆で広がるスポーツ交流

ソフトボールのイベント会場へ行くとは思えない。伊豆の修善寺駅に降り立つと、そこは秋の彩りと観光客の賑わいに染まっていた。

伊豆箱根鉄道の最南端駅から、さらにバスに30分ほど。天城ふるさと広場には、朝から約200名の小中学生と保護者が集まっていた。今回紹介するのは、ソフトボールを軸とした「第25回ソフトボールフェスティバルin三島」。静岡県協会三島支部が主催する、子どもたちとトッププレーヤーとの交流会だ。

ソフトボールのイベントが開催された天城ふるさと広場

紅葉で彩られた伊豆・修善寺のイベント会場-Journal-ONE撮影

静岡東部の小学生5チーム・中学校6チームの選手、指導者、親御さんが待ち受ける中、JDリーグのNECプラットフォームズ レッドファルコンズが登場。キャプテン原日菜海選手らは歓迎に、笑顔で応えた。

そして、イベントは挨拶だけでは終わらない。地域の子どもたちがソフトボールの魅力を「体感」できるよう、細やかなプログラム設計が随所に仕込まれていたのだ。

ソフトボール交流会が開催

小学生セッションで笑顔を見せるNECの選手たち‐Journal-ONE撮影


2本柱のプログラム:クリニックと実演

今回のセッションは大きく二つ。まず、小中学生が分かれて基本から細かなスキルまでを学ぶ。次に、レッドファルコンズのプレーを間近で見る実演だ。

加えて、Journal-ONEは現場の熱気と子どもたちの「変化」を丹念に追った。結果として、参加者はソフトボールの上達だけでなく、目標設定と継続意欲を同時に得ることができたイベントとなった。

ソフトボール交流会で投球を教える山本すみれ(NEC)

静岡県(藤枝市)出身の山本すみれ投手も笑顔で指導-Journal-ONE撮影


子どもたちに夢を届けるトップ選手

この大会を統括するのは、三島支部技術指導委員長の外岡薫さん。外岡さんは同地区で活動する静岡EASTMAXの監督も務めている。

静岡EASTMAXは今年、春夏連続で全日本小学生女子ソフトボール大会に出場した県内屈指の強豪だ。さらに、レッドファルコンズの大塲亜莉菜投手、ビックカメラ高崎の廣瀬夏季内野手などJDリーグにOGを輩出している。

そのうえ、今年3月に優勝した第2回女子U15アジアカップ・ワールドカップに出場した望月美桜華選手も同チームを卒団。現在は、同じ地域の中学生クラブチームのBluestarでプレー中だ。

だからこそ、外岡さんはこう語る。「トップ選手のプレーを同じフィールドで体感できる機会は貴重。技術向上はもちろん、ソフトボールを続ける目標や夢が明確になる」。つまり、質の高い体験が継続の背中を押すという訳だ。

笑顔あふれる小学生ゾーン

まずは小学生のゾーン。アップでは集中しやすいメニューから開始し、20m四方に区画したエリアで“鬼ごっこ”形式の敏捷トレーニングを行った。

具体的な動きは、前後左右へのストップ&ゴーを繰り返す動き。それで、ソフトボールに必要な低い重心と切り返しの身体使いを体感するのだ。子どもたちは歓声を上げながら縦横無尽に走り回った。

柴田日菜乃(NEC)がソフトボール交流会で笑顔

鬼ごっこアップで笑顔の柴田選手-Journal-ONE撮影

一方で、選手たちは最初、余裕があったものの、子どもたちのスタミナと俊敏性に次第に息が上がる。「もう1回!」のアンコールに、レッドファルコンズの面々は苦笑しつつ全力で応えた。

その後、この日小学生グループを担当した竹内みのり選手は「みんな明るくて元気」と笑顔。「地元の子が名前や顔を覚えてくれて本当に嬉しい。次季は“憧れの選手”として結果で応えたい」と意欲を語った。

守備体験で中学生が進化

一方、中学生セッションでは、選手と一緒にシートノックへ入る貴重な体験を実施。まず、希望者が各ポジションに分かれるよう、守備位置を確認。そして、プラットフォームズが試合前に行うマウンド付近での円陣に参加する。掛け声を習い、そこからダッシュで守備に就くという「NECの儀式」も共演した。嬉しさ半分、緊張半分の面持ちで守備に就く姿が印象的だ。

ソフトボール交流会でNECと地元中学生がシートノック

マウンドで円陣を組み守備位置に散る儀式-Journal-ONE撮影

■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
アクセス
NECプラットフォームズレッドファルコンズ練習場
  • 東海道新幹線 掛川駅 - 天竜浜名湖鉄道(約5分)- 掛川市役所前駅 - 徒歩5分
取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
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