四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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ゲームメーカーの齋藤拓実は、緩急あるペース配分と独創的なパスワークで魅せた。その組み立てで千葉Jのディフェンスに風穴を開け、常にリードを奪う展開に貢献。

加えて、名古屋Dはアラン・ウィリアムズ(19得点)やスコット・エサトン(11得点・11リバウンド)も奮闘したが、試合を決する可能性のあった終盤のフリースローで精度を欠いて連勝を逃した。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実

見事なゲームメイク・斎藤拓実-Journal-ONE撮影

千葉ジェッツの勝因分析|リバウンドと修正力

千葉Jの勝因は振り返ってみる。まず何といってもリバウンドの強さがあった。ジョン・ムーニーが21リバウンドを記録したことからも、ペイントを完全に支配したことが分かるだろう。

さらに第1Qで名古屋Dに押された守備を、第2Q以降にしっかり修正したことも大きい。ターンオーバーを減らしたことで、徐々に攻撃のペースを掴むことができた。

千葉ジェッツVS名古屋ダイヤモンドドルフィンズのスコア

残り4.5秒で逆転した瞬間のスコアボード-Journal-ONE撮影

つづいて、ホグのクラッチシューターとしての活躍にも目を見張った。ホグは22得点を挙げたが、うち3ポイントが6本と突き放そうとする名古屋Dの流れを止め続けた。

さらに。残り4.5秒で試合をひっくり返したフリースローは圧巻だった。1万人以上の目が一斉にホグに注がれる中、人差し指を立てて深く息を吐いてから冷静に放ったシュート。ホグのクラッチ力の高さを改めて実感した瞬間だった。

最後に、前述した富樫のテンポアップと、渡邊のオールラウンドな活躍も劇的勝利のストーリー創りを支えた。

千葉ジェッツの田代直希と富樫勇樹

5ファウルでチームを救った田代を労う富樫-Journal-ONE撮影

マイケル・オウの貢献|数字以上の価値

また、アジア特別枠のマイケル・オウにも目を向けたい。

出場時間11分14秒で、8得点・1リバウンド。数字だけでは目立った活躍に見えない。しかし、この試合でオウが見せたリムプロテクトとスクリーンは素晴らしかった。

これにより、名古屋D攻撃陣はリズムを狂わされ、こちらも劇的な逆転勝利を呼ぶに十分な働きとなった。

いつも控えめな208 cm、110 kgの大型選手は、CBAでの経験もあるフィジカルの強さが魅力。千葉Jの王座獲得に無くてはならない、重厚なディフェンスに貢献し続けてくれるだろう。

千葉ジェッツのマイケル・オウ

淡々と練習するマイケル・オウ-Journal-ONE撮影

ららアリーナに残ったもの|ディフェンスの美学と勇気

この試合は、派手な点の取り合いではなく、シュートを打たせない守備の魅力に気付かせてくれた。

ペイントを閉じ、パスレーンを読み、ショットクロックを削る。その中で「決め切る勇気」を持つ者が勝った。今村の特大スリー、そしてホグの連続スリーと試合を決したフリースロー。

ららアリーナを満たした歓声とため息は、Bリーグの頂を争う戦いがいかに緻密でドラマティックかを示していた。

アクセス

ららアリーナ東京ベイ(LaLa arena TOKYO-BAY)

  • 住所
    千葉県船橋市浜町2-5-15
  • TEL
    (info@tbam.co.jp)
  • アクセス
    東海道新幹線 東京駅 - 京葉線(17分)- 南船橋駅 - 徒歩6分
  • その他
    【その他】一般駐車場無し
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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